京都で100年以上続く名品ヒストリー④[三十三間堂...
時代を超えて愛される名品には、代が変われど作り手の一貫した想いがある。今回は京都の名品に秘められた想い、そしてこれからについてを店主に聞きました。
JR京都駅から徒歩で6分、烏丸通りに面した[ゆば庄]は、明治18年創業、2025年に140周年を迎える京湯葉専門店。乾燥湯葉が中心だった湯葉業界内で、生湯葉を提案した店としても知られており、時代を切り開くチャレンジングなメーカーだ。
現在は[本店 洛寿庵]、[京都駅店]、東京[日本橋三越店]の3軒で、生湯葉や乾燥湯葉などの湯葉製品を販売している。
こちらで必ず購入したいのは、職人が手作業で一枚一枚丁寧に掬い上げる看板商品の生ゆば。
地下水と厳選した大豆で作った豆乳を温め、固まったタンパク質の膜を職人が一枚一枚丁寧に掬い上げることで出来る一品。生湯葉の美味しさの要となる濃厚な味わいと、しっかりとした歯触りを感じられる絶妙な薄さを守るため、生ゆばを掬う豆乳は初めの数回までというのがこだわり。ちなみに生ゆばを掬い終わった後の豆乳は乾燥湯葉用に使われており、食材を最後まで使い切ることも大切にしているそう。
毎日の食卓で気軽に楽しめるのは、熱々のごはんにのせて食べるだけという超お手軽な湯葉ちりめん1188円。20年前の誕生以来、リピーターが多い一品だ。生ゆばとして食べられるほど高品質な湯葉、ちりめんじゃこ、干し椎茸、実山椒を昆布と鰹でとったダシ、醤油やみりんなどの調味料で炊き上げているそう。湯葉の風味やしっかりとした歯応えがクセになり、ごはんが何杯でも食べられてしまうほど。
そして、この秋発売したばかりの新商品に大豆100%の麺を使った大豆拉麺648円が登場。実はこちらの大豆拉麺は[トヨタ自動車の農業ブランド「HAPPY AGRI」]と 共同開発した、新しい大豆「高オレイン酸大豆」を100%使用した商品。。大豆特有のクセや臭みが取り除かれたものだそうで、食べやすい味わいの麺に仕上がっている。また、小麦麺を使ったラーメンと比べて糖質は87%も少なく、さらにタンパク質量19.9g、食物繊維量8.5gとこれ1つで完全食と言えるほどの高栄養食。フレーバーは醤油、味噌、旨塩、鶏白湯の4種類がスタンバイしている。自分用はもちろん、ギフトにもおすすめだ。
「湯葉は大豆食品のなかではトップクラスに高タンパク、高栄養の食品。こんなに栄養価が高くて美味しい食品って、他にないと思っています。大豆製品の素晴らしさを湯葉はもちろん、湯葉ちりめんやラーメンなどの加工食品で気軽に楽しんでもらえたら嬉しいですね」と社長の橋本慶一郎さん。今後も精力的に大豆食品の開発を行っていくそうなので、湯葉の可能性も含めて、まだまだ[ゆば庄]から目が離せない。
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