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2023.12.25
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今西軒の外観

京都で100年以上続く名品ヒストリー③ 五条駅近くで見つけた!開店60分以内で完売する[今西軒]のおはぎ

時代を超えて愛される名品には、代が変われど作り手の一貫した想いがある。今回は京都の名品に秘められた想い、そしてこれからについてを店主に聞きました。

1.明治時代創業の[今西軒]とは‥

地下鉄「五条駅」から南西へ徒歩1分。明治30年創業の全国各地にファンを持つおはぎの専門店。
惜しまれつつ三代目が店を閉めた後、2002年に孫である現店主の今西正蔵さんが復活させ話題に。もともと地域の人気店だけに美味しいのは当たり前、異業種からの転身は安易なことではなく、「納得できる味が安定したのは、ほんの数年前です」と、修練の日々を振り返る。

今西軒のイメージ

今も現役のおくどさんを使い、檜の棒でかき混ぜて作られる、手間を惜しまないあんこのおはぎ、そのまっすぐな味わいは一度食べたら忘れられない。

2.名物・おはぎの美味しさの秘訣は?

毎朝、ショーケースに作りたてが並ぶおはぎは、つぶあん、こしあん、きなこの3種各220円。皮までふくよかな仕上がりに笑みがこぼれるつぶあんには2日、ムースのように口溶けのよいこしあんには3日を費やしているそう。

今西軒のショーケース

持ちよりも味わいを重視し、水飴を使っていないから甘さがあっさり上品。つい「もう1個」と手を伸ばしたくなる、軽やかでみずみずしいおはぎ。瞬く間に売り切れ御免となるので、開店時間に合わせて訪れたい。

今西軒のおはぎ

つぶあん、こしあん、きなこの3種各220円

3.知りたい!他のおすすめ商品

[今西軒]の美味しさを友人にお裾分けしたい。でも、当日お召し上がりのおはぎは遠方の方に渡せない。「なら、地方発送できるものをつくってよ」と常連さんからオファーを受けて始めたのが、あんこでもなく、ペーストでもない、茹で小豆そのものの、あんてぃーく980円。

今西軒のあんてぃーく

あんてぃーく980円

もともとは親戚や知人に配っていたまかない的なアイテムだったのだそう。アイスクリームにのせたり、白玉を浮かべたり、無糖ヨーグルトに合わせても美味。

4.店主にズバリ聞きました![今西軒]のこれからについて

「毎日、工夫の連続で、時間があっという間に経ちます」と、正蔵さん。徹底的に素材を吟味し、季節によって浸水時間を微調整し、安定した美味しさを届けている。週末には、その実直な背中を見て育った息子さんふたりの姿も工房に。今後の[今西軒]から眼が離せない。

今西軒の店主・今西さん

5.[今西軒]の店舗情報

今西軒

  • いまにしけん
  • 京都府京都市下京区五条通烏丸西入ル一筋目下ル諏訪町312
  • 地下鉄「五条駅」出口4から徒歩1分
  • Tel.075-351-5825
  • 9:30〜※売り切れ次第終了
  • 火曜、第1・3・5月曜休
    (6〜8月は月・火曜休)
  • 駐車場1台
  • 現金のみ
    イートイン不可

    PHOTO/高見尊裕、TEXT/立原里穂
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