京都で100年以上続く名品ヒストリー②[西本願寺]...
時代を超えて愛される名品には、代が変われど作り手の一貫した想いがある。今回は京都の名品に秘められた想い、そしてこれからについてを店主に聞きました。
京阪七条駅から徒歩で3分、[三十三間堂]の西側に本店を構える、1699年創業の[赤尾屋]。季節に寄り添い食材を選ぶという、失われつつある京漬物の慣習を実直に守り続けている。
春は、京たけのこや葉の花に新しい季節の到来を教えられ、夏はキュウリやナスの涼しげな色が店舗に並ぶ。冬は千枚漬や丸すぐきといった根菜が豊富に揃うが、冬にキュウリが並ぶことはない。すべてのお漬物に、合成保存料や合成着色料は使用せず、その時期のものだけを提供する昔ながらの製法に安堵する。
キュウリ、茗荷、生姜と爽やかな風味の野菜に、全体の印象にさりげない深みを加えるシシトウを加え、赤紫蘇とじっくり漬け込んだみやこ漬486円。白、赤、茄子などから選べる伝統のしば漬けは、どれもさっぱりしていて、食感もパリパリと軽やか。農家さんからバトンを受け取った野菜本来の味が楽しめる。細かく刻んだタイプや、素材が丸ごと入ったタイプのみやこ漬もあるので、生活スタイルに合わせて選ぼう。
「昨今の課題は、温暖化による猛暑などの影響で、良質な野菜の確保が難しくなっていることです」と語る、十五代目の土田さん。
将来を担う若手農家の発掘や、全量引き取りによる農家さんの負担軽減などにも取り組んでいきたいそう。
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