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2023.10.8
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古本&読書カフェ 大力餅の店内

昭和41年創業時の写真

【開店秘話】京都・深草の[伏見稲荷大社]近くにある[古本&読書カフェ 大力餅]の店主に聞く!両親の食堂をブックカフェとして復活させた理由とは

2023年9月1日 open

 この地で昭和41年に創業し、約50年営んだという[大力食堂]。店を切り盛りする両親の背中を見て育ち、新たな店として復活させたのが小川健太郎さんだ。

古本&読書カフェ 大力餅の店主小川さん

「両親の店はとにかく爆盛りで、近所の大学の学生さんの胃袋を満たしていましたね。コロナを機に時間ができたことで、5年ほど閉めていた店を私が引き継ぎ再開することを決意しました」。
新店のメニューはコーヒーとあんこ、発酵食とおだしがテーマ。食事はサラダのように味わえるぬか漬けが主役の、一汁一菜定食がおすすめなのだそう。

古本&読書カフェ 大力餅の一汁一菜定食

一汁一菜定食のぬか漬け全部盛り1000円。イチジクやアボカド、豆腐、コンニャクなど珍しいぬか漬けも。米は京都・美山の齋藤碌さんが作ったもの

両親の味もしっかり受け継ぎ、かつて1番人気だったというよもぎ餅はここでも健在。生のよもぎと自家製のあんこを使い父のよもぎ餅を再現している。

古本&読書カフェ 大力餅のよもぎ餅

あんこのスイーツ、写真はよもぎ餅2個入り400円(10月3日で販売終了、来年春に再開予定)。10月からは二色おはぎ2個入り400円を販売している

また飲み物は、深草の[氣樂堂]のブレンドコーヒーや、美山の[ぷっぷく堂]のスペシャルティコーヒー、墨染の[椿堂茶舗]の和紅茶、近所の[中畝酒店]のお酒などを揃えている。地元や京都の“いいもの”を紹介するのも、店の重要なコンセプトなのだそう。

古本&読書カフェ 大力餅一汁一菜定食の米粉クッキー

小川さんの姪っ子・micoさん作の米粉クッキー150円も販売。きび糖など良質な素材を使ったグルテンフリーのスイーツを手掛けているそう

古本&読書カフェ 大力餅の店内

「地域の空洞化も問題になっているので、一緒に地元を盛り上げていきたいです。私が読書好きなことから本も楽しめるブックカフェになっており、ここは自分の理想や思いを詰めた店ですね。皆さんにも楽しんでもらえたら嬉しいです」。

古本&読書カフェ 大力餅の店内

発酵食の魅力を伝え、地域を盛り上げる店を目指す小川さんの今後に注目したい。

古本&読書カフェ 大力餅の外観

店主 小川健太郎さん(右)。サラリーマンとして各地を転勤で巡り、約10年前に地元に戻る。両親から学んだ料理の腕も活かし、店を復活させてリスタート

古本&読書カフェ 大力餅

  • ふるほん&どくしょカフェ だいりきもち
  • 2023年9月1日 open
  • 京都府京都市伏見区深草直違橋6-293-2
  • 京阪「藤森駅」から徒歩5分
    JR「稲荷駅」から徒歩12分
  • Tel.075-641-2878
  • 11:00〜21:00(LO/20:30)
  • 木・日曜、祝日休
  • 全席禁煙 完全個室無 駐車場無
  • https://www.instagram.com/bookcafe_dairiki_mochi/
  • 駐輪場5台

    PHOTO/夏見タカ、TEXT/板倉詠子
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