浄土宗の総本山[知恩院]
3000の末寺を持つ真言宗智山派の総本山。紀伊国根来にある大伝法院(現根来寺)の塔頭として、南北朝時代に創建されたが、1585(天正13)年に兵火に遭い、京都へ逃れた。1601(慶長6)年、徳川家康により現在の京都東山に寺院を寄進され、五百佛山根来寺智積院を再興。根来時代の由緒から、他宗の僧侶や一般の学徒にも開放された「学問寺」としての性格を持ち、江戸時代には多くの学匠を輩出した。
収蔵されてきた長谷川等伯と息子久蔵が描いた極彩色の障壁画である国宝「楓図」「桜図」が、2023(令和5)年にオープンした宝物館に展示されている。また、「利休好みの庭」と伝えられる池泉観賞式の名庭は、紅葉の頃をはじめ四季折々に美しい姿を見せてくれる。
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