京都にある日本最古のエレベーターが製造・輸入から1...
琵琶湖疏水沿いに佇む建物の二階。扉を開けると、コンクリートの壁面に温もりのある木のカウンターがのび、スタイリッシュな空間が広がる。シェフの宮本静夫さんは、1983年に静岡県浜松市で中国料理店[静華]を開店。
2008年に[京、静華]として京都で再スタートした。2019年にはゲストの反応をダイレクトに感じられるようにと、店内をカウンター席のみにリニューアル。前菜からデザートまで約10品からなる独創的で美しいコース料理は、訪れるゲストを楽しませている。
日本の素材を上手く組み合わせながら、中国料理の歴史や伝統を表現することを常に意識してきたという宮本さん。「中国料理はさまざまな刺激を受けながら日々変化していて、絶対こうだっていうものがない。一見すると中国料理らしからぬものになっていても、どこかで中国の歴史や伝統と繋がっているんです」。
その情熱はとどまることを知らず、何百年も前の中国料理のレシピを現代の食材を使って再現することも。今後の展望を尋ねると「もっといろいろな地域の食材の産地を訪れて、勉強がしたい。生産者の方と話をする時間もつくっていきたいですね」。宮本さんの中国料理への探究はまだまだ続く。
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