岡崎のミュージアムカフェ[ENFUSE]でアートと...
西陣の下長者町通りに佇む[京菓子司 金谷正廣]。この地に創業したのは江戸末期の1856(安政3)年。現在の石川県加賀から初代が京都にやってきて、西方尼寺の住持より真盛豆の製法を受け継いだのが始まりだ。以来、真盛豆の他、西陣の商家がゲストに出すお菓子や、茶席の上生菓子などを作ってきた。
六代目の金谷亘さんは、店が紡いできた歴史を大切にしつつ、新しい感性でお菓子を生み出す。そのひとつが文学もなか。店のショーケースには、ネコの形の最中の前後に「吾輩は」と「である。」の文字。くすっと笑ってしまう仕掛けが楽しい。「和歌にヒントを得て名前を付けたり、和菓子って昔から遊び心があるもの。そういった精神を感じてほしかった」と亘さん。
さらに、[京都市京セラ美術館]とのコラボレーションも注目されている。コレクションルームで展示される作品をテーマに創作した和菓子が、ミュージアムカフェ[ENFUSE(エンフューズ)]で提供されている。「毎回作品のバックストーリーを表現した〝メディア的なお菓子〞です。こういう背景もあるんだと気付いてもらえたら」。伝統を守りながら、独自のエッセンスを注入。和菓子の楽しみ方はどんどん広がっている。
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