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2022.11.1
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京菓子司 金谷正廣 コラボ和菓子&もなか

(左上)2022年11月13日まで京都市京セラ美術館ミュージアムカフェ[ENFUSE]にて販売(イートインのみ)。小名木陽一『肺と腎臓』 コラボレーション和菓子 500円 (右下)ネコの形の最中の中には北海道産小豆を丁寧に炊いたつぶ餡が。今年発売した新商品・文学もなか 216円

六代目店主が西陣で繰り出す新しい和菓子[京菓子司 金谷正廣]

西陣の下長者町通りに佇む[京菓子司 金谷正廣]。この地に創業したのは江戸末期の1856(安政3)年。現在の石川県加賀から初代が京都にやってきて、西方尼寺の住持より真盛豆の製法を受け継いだのが始まりだ。以来、真盛豆の他、西陣の商家がゲストに出すお菓子や、茶席の上生菓子などを作ってきた。

京菓子司 金谷正廣

六代目の金谷亘さんは、店が紡いできた歴史を大切にしつつ、新しい感性でお菓子を生み出す。そのひとつが文学もなか。店のショーケースには、ネコの形の最中の前後に「吾輩は」と「である。」の文字。くすっと笑ってしまう仕掛けが楽しい。「和歌にヒントを得て名前を付けたり、和菓子って昔から遊び心があるもの。そういった精神を感じてほしかった」と亘さん。

京菓子司 金谷正廣

さらに、[京都市京セラ美術館]とのコラボレーションも注目されている。コレクションルームで展示される作品をテーマに創作した和菓子が、ミュージアムカフェ[ENFUSE(エンフューズ)]で提供されている。「毎回作品のバックストーリーを表現した〝メディア的なお菓子〞です。こういう背景もあるんだと気付いてもらえたら」。伝統を守りながら、独自のエッセンスを注入。和菓子の楽しみ方はどんどん広がっている。

京菓子司 金谷正廣

六代目店主・金谷亘さん。1982年生まれ。京都芸術大学(京都造形芸術大学)アートプロデュース学科を卒業後、印刷会社勤務を経て、2010年[京菓子司 金谷正廣]に入社

京菓子司 金谷正廣

京菓子司 金谷正廣

  • きょうかしつかさ かなやまさひろ
  • 京都府京都市上京区下長者町通黒門東入ル吉野町712
  • バス停「堀川下長者町」から徒歩3分
    地下鉄「丸太町駅」から徒歩20分
  • Tel.075-441-6357
  • 9:00〜18:00
  • 水曜休
  • イートイン不可
  • 駐車場無(近隣コインP利用の場合、駐車料金サービス)
  • https://www.instagram.com/wagashi_kyoto_kanayamasahiro/
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