外国人観光客との交流が楽しくなる!京都市と『キクタ...
2020年1月22日 open
大学時代は建築を学んでいたという田中シェフ。建築の研修旅行でフランスを訪れた際、フランスパンの美味しさに感動し、パン職人への道に進むべく専門学校へ入学。そして卒業後にはさまざまなベーカリーで修業を重ねて腕を磨き、さらには母校の講師を経て、2020年に独立。「地元商店街の人通りを増やすきっかけになれば」とアーケード内にあった元文房具店を開店の地に選んだ。
「毎日食べるパンだからこそ、日常に寄り添うようなパン作りがしたい。誰が何を使ってどんなパンを作っているかも知って欲しい」と話す田中シェフ。出来る限りシンプルなパンを目指し、材料は卵、ハチミツ不使用で国産、オーガニック、無添加の素材を厳選。パン作りの要となる小麦は北海道産と九州産の小麦を使用し、低温長時間発酵でじっくりと時間を掛けて丁寧に作り上げる。
そんな田中シェフの思いは街の人たちにも伝わり、毎日店には地元住民が次々と訪れる。朝食用の食パンを買いに来るマダムたちはもちろん、近所の子どもたちは「ここのフランスパンが好き」と菓子パンや惣菜パンよりもバゲットを好む子が多いのだそう。地域を代表するベーカリーとなった[タナカパン製作所]。シェフは食べる人たちへの思いを込めて、今日もパンを焼く。
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