
【開店秘話】島根出身のシェフが開いた烏丸御池の[し...
2024年9月14日 open
西大路八条の近く、昔ながらのスナックが並ぶ長屋の一角に、[Neshop]と[酒とたけい]が誕生した。店は2つだが、店舗は1つ。日〜水曜の夜と土・日曜の昼は[Neshop]、木〜土曜の夜は[酒とたけい]と曜日・時間によって店が入れ替わり、同じ場所でまったく異なる料理とお酒を楽しむことができる。
「15年ほど前からずっと、飲食店をやりたいという思いを温めていて。ここのテナントを見学したその日に、店をやる!って衝動的に決めました」と笑顔で話す[酒とたけい]の武井宣江さん。宣江さんと同様に料理を作るのが得意で、お酒が大好きな娘の風花さんと風花さんのパートナーである龍星さん、息子の魁史さんに声を掛け、自分たちのやりたいスタイルを尊重できるようにと2つの店が生まれたという。
[Neshop]を営むのは北川龍星さんと風花さん。一緒に働いていた大原の人気カフェ[Somushi ohara]が突然休業することになり、2人で店を始めることにしたそう。
「いつか2人で店を持とうと思っていましたが、まさかこんなに早く叶うとは。僕たちの料理は無国籍と多国籍の間くらいのジャンルレスなものが多くて、ナチュラルワインや変わり種の焼酎などお酒にも個性があります」と龍星さんと風花さん。
和のテイストも取り入れたスパイス肉じゃがの揚げ春巻きや、台湾旅行で出合った味を再現したよだれ鶏、自家燻製の素材を活かしたポテトサラダなど、どれも独自のアイデアやアレンジを感じられる。土日限定のランチプレートはお得に多彩な料理を味わえ、昼飲みのアテにもぴったり。風花さんの作るとろりと濃厚なバスクチーズケーキを目当てに訪れる人も多いそう。
土・日曜限定のNeshop's Lunch Plate1500円は、大原の野菜をたっぷり使った10種類以上の料理を楽しめる。この日はタイ風唐揚げのガイトート、旬野菜のソテーなど
夜に提供されるとろ豚角煮750円。一日掛けて煮込んだとろとろの角煮は毎日でも食べたくなるような味。添えられた辛子を練り込んだマッシュポテトとの相性が絶妙
一方、宣江さんと魁史さんがタッグを組む[酒とたけい]は和食が中心。料理を主に担当する魁史さんは、なんとこの春に大学を卒業したばかりだ。
「母親の影響もあり大学生になってから料理に目覚め、将来は料理人になろうと思っていました」と魁史さん。カウンターに並ぶおばんざいは83歳の祖母が作っており、一家総出で料理を手掛けている。
ピンクの色味が目を引く、しば漬けタルタルのチキン南蛮650円。タルタルソースにはウスターソースや白だしを加え、しば漬けの酸味をアクセントに
左から井澤のポテトサラダ500円は、宣江さんの元同僚・井澤さんのレシピを元に生まれた。塩昆布と鶏そぼろが入り旨みたっぷり。鶏肝の生姜煮450円は臭みを取るために丁寧な下処理を行い、時間を掛けて作っている。宣江さんの自慢の料理なのだとか
そしてこの店で料理と一緒に味わって欲しいのは、何と言っても日本酒。宣江さんがひと口飲んで心を奪われたという秋田県の[大納川]が約20種も揃い、メニューに書かれた説明文からも熱い思いが伝わってくる。
左から北川龍星さん、武井魁史さん、武井風花さん、武井宣江さん
「夢が叶い、この最高の4人でお店ができて本当に幸せです。地元の人を中心に愛される店であるように皆で頑張っていければと思います」と宣江さん。小さな店に溢れんばかりの家族の思いを感じられ、お腹も心も満たされていった。
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