【開店秘話】京都・長岡京の和菓子屋さん[辻󠄀山久養...
2024年6月21日 open
クインビーガーデン『メープルスイーツコンテスト』での優勝をはじめ、名だたるコンクールでの受賞歴を持つパティシエ・中塚隆雄さんが2024年6月に[Doucement](京都府京都市南区)をオープン。出発点は自身が生まれ育ち、子どもの頃に姉たちとケーキを作った思い出の場所という。
お菓子を完成させたときの「できた!」という喜びに魅せられパティシエの道に進み、有名レストランやホテル、洋菓子店で経験を積んだ。順風な道を歩んでいるように見えるが[Doucement]を開くまではお菓子作りへの向き合い方に悩んでいたそう。
2019年からの3年間は京都を離れ、北海道十勝足寄町で地域おこし協力隊として活動。北の地では、牛や自然環境にもやさしいとされる放牧酪農を営む[ありがとう牧場]の酪農家をはじめ、チーズ職人、羊飼いなど、さまざまな生産者との出会いに恵まれ、お菓子を通して町おこしに尽力した。
欲張らず、命を大切にし、動物や自然と真摯に向き合う生産者の生きざまに触れ、生まれ育った京都でお菓子作りを再スタートさせることを決意。足寄町で出会った妻と共に始めた[Doucement]で大切にするのは「生産者の想いをのせ届けるお菓子を作りたい」という気持ちだ。生産者と実際に会って話をし、納得した食材を仕入れている。
[Doucement]はフランス語でやさしい、ゆったりとしたという意味の言葉。関わるすべての人にとってやさしい場であってほしいとの想いを込めた。「キラキラしてないけど、温かみのあるケーキを作れるのが自分らしさ」と話す中塚さん。今日も生産者との縁を大切に、食べた人を大らかな気持ちで包み込むお菓子を作っている。
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