オーナーの坂本シェフが目指すのは、環境をはじめ社会性を意識したレストラン。環境に配慮した食材を選び、美味しい料理を作ることが料理人としての使命だと考えている。たとえば肉料理に使うのは、お産を繰り返すことによる肉の硬さなどから敬遠されがちだった経産牛。滋賀県にある［サカエヤ］の精肉師・新保さんに手当てしてもらった牛肉は、脂身のしつこさが無く噛む程に旨みを感じられると積極的に使用している。

店の内装にも想いが詰まっており、デザイナーを起用せず大工にイメージを伝え、会話と試行錯誤を重ねながら作り上げられた。店の床を掘った際に出た土を焼き上げた煉瓦をはじめ、スタッフが手を加えた部分もあるのだそう。

ディナーコースでは料理8皿に加え、デザート3皿が登場。ドルチェ好きからも評価が高い内容で、ワインの他、お茶のペアリングも楽しめる。やさしい光が灯る温かみのある空間でゆったりとした時間を過ごしたい。