日本全国へ美味しいわらび餅を届ける東山五条の[mo...
2022年9月2日 open
「美しいブルーに染まった暖簾を見た時、リビングのタペストリーにいいなって。暖簾を暖簾だけの枠に収めず、ちょっと目線を変えてみれば新しい価値が見えてくると思うんです」と語るのは、複合ライフスタイル施設[MAANA HOMES]の代表取締役・デザイナーの塚本はなさん。12歳で単身渡米してから、アメリカ在住歴は20年ほど。ニューヨークでアートディレクターとして活躍していたとき、とある建築家のワークを見て心が震えたのだそう。
「そのときに見たのが、町家のリノベーション界では特出した存在として知られている建築家・魚谷繁礼さんの空間写真でした。いてもたってもいられなくなり、帰国して本物に触れることにしたんです」。そこから、ご先祖さまのお墓があり、何度も訪れたことがある京都で、新しい事業を始めようと京町家のホテルブランド[MAANA HOMES]をスタート。 現在は[MAANA KIYOMIZU]を含む3つの施設を運営している。
[MAANA KIYOMIZU]が、他二つの宿泊施設と違うところは、ショップ・アトリエ[POJ Studio]と飲食施設[喫茶喜心kyoto]を併設しているところ。「[MAANA KIYOMIZU]のスイートルームが寝室であれば、リビングのように寛げる[POJ Studio]では、日本の工芸品をセレクトしたり、プロデュースしています。ずっと長く使い続けたい、そう思えるお気に入りを見つけていただきたいです。スイートルームやカフェでも、[POJ Studio]の商品である職人さんや作家さんが作る一点ものに触れることができるのが今回の施設の醍醐味です」。
京町家のデザインやインテリアに興味を持つうち、今まで遠い存在であった日本の伝統文化が愛おしい存在になったという塚本さん。「土壁の手間にマットな質感の漆器を置く、信楽焼の茶器をアンティークの箪笥に並べる。それだけで、すごく絵になるじゃないですか。大切だから箱の中にしまっておくなんて、とてももったいないと思います。職人さんや作家さんと国内外問わず、未来のファンを繋げるためにも、現代のライフスタイルに溶けこんだシーンを町家空間で伝えていきたい。職人の方々が受け継いでこられた伝統工芸は、自然素材に囲まれた町家空間と相性抜群なので。町家でモダンに、快適に暮らすヒントをひとつでも持ち帰っていただければ嬉しいですね」。
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