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2022.7.20
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平岡八幡宮の花天井

椿や紅葉に彩られる空海創建の古社[平岡八幡宮]

大同4(809)年に弘法大師が神護寺の守護神として創建した、山城国最古の八幡宮である。現在の社殿は文政9(1826)年に仁孝天皇の命を受けて修復されたもの。本殿内陣の花天井は当時のものであり、花やカンゾウといった薬草などの植物が44面に渡り極彩色で描かれている。毎年春と秋に公開され、椿や高雄もみじの名所としても有名だ。

1.平岡八幡宮と花天井

大同4(809)年に弘法大師が神護寺の守護神として、自ら描いた僧形八幡神像をご神体に創建。山城国最古の八幡宮である。室町時代に焼失したが、時の将軍・足利義満によって再建された。現在の社殿は文政9(1826)年に仁孝天皇の命を受けて修復されたもの。本殿内陣の花の天井も当時のものであり、花やカンゾウといった薬草などの植物が44面に渡り極彩色で描かれている。毎年春と秋に公開され、宮司の佐々木俊輔さんの解説とともに拝観することができる。椿や高雄もみじの名所としても有名で、秋の特別公開では見頃と重なる時期も。合わせて楽しみたい。

平岡八幡宮の入り口
平岡八幡宮の花天井2

44種の多彩な植物画が春と秋に公開

文政10(1827)年に画工・綾戸鐘次郎藤原之信が手がけた。かつて梅ヶ畑一帯が薬の産地だったために、薬草なども描かれているのだとか。

2.秋から春まで椿が華麗に咲き誇る

境内には200種300本の椿が自生。本殿東には樹齢500年の平岡八幡ヤブ椿、社務所の庭には樹齢200年のしだれ八重白玉椿があり、見頃は3月下旬から4月の上旬頃。椿の小径と呼ばれる庭もあり、11月下旬から早咲きの椿が楽しめる。

平岡八幡宮の椿

3.葉が金魚の尾の形をした珍しい椿

社務所の庭で見られる金魚葉椿。葉の先端が金魚の尾のようにいくつにも分かれた珍しい品種で、ユニークな姿が人気を呼んでいる。葉っぱはちぎったりせずに、観賞して楽しんで。

平岡八幡宮の金魚葉椿

4.モミジと桜のトンネルをくぐる参道

鳥居の先には200mの参道が続く。両脇に高雄もみじと桜の木が連なっており春は桜、夏は新緑、秋は紅葉が美しい。また葉っぱと銀杏がくっついたオハツキイチョウという、全国に約20本しかない貴重なイチョウである。

平岡八幡宮の参道

5.秀吉とのゆかりを示す瓢箪模様

本殿の屋根の妻飾りである懸魚(けぎょ)の8ヶ所に、瓢箪の紋の切り抜き模様が見られる。これは豊臣秀吉の千成瓢箪を表しており、秀吉が寄進した証とされる。参拝の折に探してみたい。

平岡八幡宮の瓢箪の紋

平岡八幡宮

  • ひらおかはちまんぐう
  • 京都府京都市右京区梅ヶ畑宮ノ口町23
  • バス停「平岡八幡前」徒歩6分
  • Tel.075-871-2084
  • 境内自由
  • 無休※2022年10月2日、9日、10日は休み
  • 拝観料/800円(大福茶接待付き)
  • 駐車場有
  • 花天井は特別公開の時期のみ拝観可
    特別拝観期間/2022年9月16日〜12月11日 10:00〜16:00(受付/15:30)
※予告なく記載されている事項が変更されることがありますので、予めご了承ください。
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