京都にある日本最古のエレベーターが製造・輸入から1...
五條天神社の門前町、松原京極商店街。お昼時には行列をなす活気ある対面販売の店がある。昭和22年創業の[まるき製パン所]だ。不動の人気を誇るハムロールなど京都に住む人なら一度はお目にかかる人気パンを生み出してきた。
店主の木元さんは「僕は昔からここのニューバードが大好きで。妻と結婚後、初代の義父が病気になり、いきなり二代目になった。ゼロからのスタートでした」と話す。義父にも教わりながら、昔からのシンプルな製法を引き継いでいるという。かつて近隣の女子高生がお昼時に一斉に押し寄せたことで「コッペパンさえ作っておけば、好みの具材を挟めばいいから困らないかなと思いまして(笑)」と話す木元さん。すると自家製のあんぱんやカツロールなど、毎日違うパンが食べたくなると評判になったという。
毎日朝4時から16時まで一日数回、約1000個ほどのコッペパンを焼き上げる。店内では所狭しと元気なスタッフが行き交い、次々に表面にバターを塗り、コッペパンに具を挟んでいる。行列になりながらもすぐに順番が回ってくるのはこの軽快さゆえ。流れるように出来上がったコッペパンは、無添加で素朴なパンの味わい、だが決して誰にも真似出来ない味。この美味しさの虜になり、今日もコッペパンを買いに出掛けてしまうのかもしれない。
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