1軒目は、士門さんが中学生のとき友達と一緒に過ごした思い出の店［Cafe 季庵］。昨年12月に、食事を楽しみながら世界の名コースを回れる本格シュミレーションゴルフ付き個室を新設し、［Golf Cafe Gian（ゴルフ カフェ ギアン）］としてリニューアルオープンした。

「東京にいると無性に食べたくなる」と、地元に帰ったらよく訪れるという10種のスペシャルティコーヒーが自慢のカフェだ。

士門さんがいつも注文するのが、大盛りに変更したハッシュドビーフオムライス。ハッシュドビーフには牛肉のしぐれ煮がたっぷり入り、「どこをすくっても肉が出てくる」と幸せそうな表情でペロリと完食。

オムライスを完食後、デザートに選んだのはフレンチトースト。濃い卵と牛乳、砂糖がしっかりとパンに染み込みフワフワな口当たり。

「ご褒美なので、、、」と、特別にアイスクリームを追加トッピングし、「一流俳優がたくさん出る日曜劇場（TBS）みたいな味」と士門さんのテンションも上がる。

次に訪れたのは「日本全国のこてこてラーメン好きは間違いなく気に入る」と士門さんが太鼓判を捺すラーメン店。京都府の郊外にありながら行列が絶えない人気ぶり。

ずっと会いたかったという代表取締役・赤迫さん自らが作ってくれた一杯をすすり「やっば、まじで幸せ」と興奮冷めやらない様子。

食べ方にはこだわりがあるそうで「必ず2回、替え玉を頼みます。中太麺を食べた後、どろっどろの汁にニンニク醤油を4杯入れ、さらに味を足して、細麺を入れます」とこの日もルーティーンを実行。

ーーー士門さんにとって初めてのフルマラソン。『京都マラソン2024』を実際に走ってみていかがでしたか？

大倉／楽しかったです。今まで走った『淡路島縦断マラソン』や『27時間テレビサバイバルマラソン』では、他のランナーと順位を競っていましたが、フルマラソンは自分との戦い。沿道で応援してくれる人や他のランナーなど参加者全員の声がエネルギーになりました。

ーーー沿道からの声援に笑顔で対応されていたのが印象的でした。見事、目標タイムで完走されましたが、練習はどのくらいされましたか？

大倉／マラソン前の3ヶ月は2日に1回20kmを走りました。疲れて帰った日も、本番42.195kmを走った後の方が絶対に大変と思って走りました。

ーーーまさに自分との戦いですね。事前アンケートでは「なぜマラソンランナーはフルマラソンが趣味と言えるのか理由を見つけたい」と話されていました。その理由は分かりましたか？

大倉／はい、分かりました。その都市を観光しながら走れるのが魅力ですね。最初の20kmはペースを落として京都の街並みを楽しみながら、観光スポットを巡るスタンプラリー感覚で走りました。

ーーー京都の街並みは普段と違って見えましたか？

大倉／違って見えましたね。京都ってどこを見ても史跡があり、世界の中でもすごい場所だと改めて思いました。［仁和寺］では一生分のお坊さんを見たというくらい大勢のお坊さんが応援してくれました。

ーーー京都の魅力を再発見した大倉さん。おすすめの過ごし方はありますか？

大倉／お寺巡りです。有名な寺以外にも魅力的な所がいっぱいあります。［鈴虫寺］は「どんな願いも1つ叶えてくれる」と言われていて30分～1時間ほどの説法が聞けるのですが、この説法がとっても面白いんです！

ーーー今後の目標や展望を教えてください！
大倉／関西でレギュラー番組を持つことが目標です。京都は心がホッと落ち着ける場所なので、東京と京都で二拠点生活をして京都に週1、週2で帰ってきたいです（笑）

そして今はまだみちょぱ（＝池田美優さん）の旦那と言われることが多いですが、もう一つ何かほしい。これからはマラソンのすごい人として覚えてもらいたいです。僕は走ること、そして京都とともに生きていくのだと思います。

大倉士門（おおくら しもん）1993年3月16日生まれ。京都府京田辺市出身。ファッション誌『Popteen』のメンズモデルとしてデビュー。小・中・高校時代は陸上部に所属し、現在もゴルフをたしなむスポーツマン。「みちょぱの旦那」を笑いに変えながら、立てた目標にひたむきに向き合う努力家。取材中も写真撮影に快く応じたり、スタッフの子どもと遊んであげたりと、周囲への気遣いを忘れないやさしい一面が垣間見えた。ビッグなハートを持つ士門さんから今後も目が離せない。