烏丸二条に香りの情報発信拠点が誕生！「香老舗松栄堂」が開設した［薫習館］

Leaf KYOTO 카라스마 니조에 향기 정보 발신 거점이 탄생! '향의 명가 쇼에이도'가 개설한 [薫習館]을 소개합니다.

2018.8.31

［香老舗松栄堂］が開設した［薫習館］の入り口。

카라스마 니조에 향기 정보 발신 거점이 탄생! '향의 명가 쇼에이도'가 개설한 [薫習館]을 소개합니다.

みなさん、こんにちは。思い出の中には必ずその側に香りがついてきて、道端でふとその香りに出会うと、その当時の思い出が蘇ってくる『Leaf』編集部スタッフです。
そんな香りに関連するスポットが誕生したと聞きつけ、お邪魔してみることにしました。今回『Leaf』編集部スタッフが訪れたのは、7月11日に烏丸二条にオープンした［薫習館（くんじゅうかん）］。

烏丸通に面している［薫習館］。建物には「香」という文字も見えます。

こちらは、宝永2年（1705）に創業し、お線香や匂い袋、香木や練香など、様々な香りを生み出してきた［香老舗松栄堂］が開設した香りの情報発信拠点です。館内には松栄堂の香りを体験できるスペースや、香りと人との交流の場となるギャラリーやホールなどが併設されています。

エントランスに入って天井を見上げると、印象的なシャンデリアが！

こちらのシャンデリアは江戸時代後期より和傘作りに携わる日吉屋製のものなんだとか。真ん中の赤い部分は火を表していて、お香の煙がゆらゆらと広がっていく様子が表現されています。
続いて、“Koh-labo「香りのさんぽ」”スペースへ。こちらでは、松栄堂の香りを様々なスタイルで楽しむことができます。まず目に飛び込んできたのは、白い四角のボックス。3つあるボックスの中には、3種3様の香りが！こんな風にまずは躊躇なく、頭からすっぽり入ってみましょう。

大人の男性でもすっぽり入ることができる大きさ。

『Leaf』編集部スタッフが入ったボックスは、甘いような、懐かしいような少し落ち着く香りが充満していました。

ボックスの中には投票シートを発見。ただ香りを楽しむだけでなく、香りを感じて考えることができる空間となっています。

その隣には、1mほどの高さがありそうな「白檀」を発見。白檀を香料として使用する時には、大きな丸太の中心部分を切り取って使用するそうで、こちらはその中心部分（心材）なのだそう。

この白檀は72kgの重さがある大木。実際に直接触れて、その質感を感じることができます。

奥へ進むと、香りの柱が。この柱の透明の部分には、お香の原料となるものが入っています。

館内の香りの柱。

『Leaf』編集部スタッフが体験したのは「桂皮（けいひ）」、いわゆる一般的に「シナモン」と呼ばれる香り。思わず、八ツ橋が頭の中に浮かんできました。また、麝香（じゃこう）の原料などもあり、初めて体感する香りに少し衝撃を覚えてしまいました。（※麝香の香りを体験できるのは〜9月11日まで）

柱についているポンプを押してみると、中から香りが出てきます。

その他にも、甘い香り、苦い香り、辛い香り、酸っぱい香りを嗅ぎ分けたり、江戸時代～昭和初期のお線香を作る工程を知れるミニチュアがあったりと、香りについて様々なことを知ることができました。

シリコン製のボトルを握って、4種の香りを楽しむことができます。

お香の原料となる原木も展示。

お香を作る工程などがわかるミニチュア。

また、これまであった松栄堂の販売スペースも拡大。［薫習館］からも行き来することができます。

販売スペースの風景。

拡大した多目的スペースでは、さまざまな展示も。

訪れた日は職人さんが香木を薄く均等な大きさに加工している様子を見ることができました。

職人さんは普段も本店の2Fで同様に作業をされているそうですが、なかなか見れない様子に、他のお客さんも興味津々のようでした。

また、2Fにはワークショップなどの際に使用できる立礼席「通幻（つうげん）」や、5Fには雲母唐長（きらからちょう）製の特注唐紙貼りが印象的な天井のKARANIホールも新設。公開については調整中とのことでした。
全社員のアイデアや知恵などが集結した［薫習館］は、まるで香りの博物館のようになっていました。身近にあったお香ですが、この場所に来るとより理解を深めることができ、もっとお香について知りたい！と思えるようになりました。

みなさんもぜひ烏丸二条に新しく誕生した［薫習館］で、香りについて学んでみてはいかがですか？