美術印刷で知られる［京都便利堂］。創業当初の明治期から絵はがきを自社制作するための写真工房とコロタイプ工房を開設し、日本美術のミュージアムグッズやステーショナリーを制作してきました。
この『魯山人GONOMI』シリーズのレターセットも、便利堂が一世紀以上にわたり受け継いできたプリント手法「コロタイプ」で印刷されています。４種類の便箋＆封筒のセットにあしらわれた「片口とふぐ」「西瓜と水仙」「壺と朝顔」「春花とかえる」の画は、いずれも昭和8年に刊行された『魯山人自選作品集』からセレクトされたものです。
本物に近い緻密なディテールを表現できるコロタイプですが、文字を書くための便箋や封筒ということで、あえて色調を落とした単色で印刷されているのがポイント。さり気なくも味わい深い絵柄のレターセットは、ちょっとしたあいさつやお礼の言葉を書き添えるのにおすすめです。