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時代小説作家・池波正太郎の生誕100年を記念し、代表作である『鬼平犯科帳』の撮影が京都・松竹撮影所にて行われている。
2023年6月7日(水)に、新たな『鬼平犯科帳』のレギュラー出演者発表会見が行われた。主演に松本幸四郎を迎え、長谷川平蔵の妻・久栄役に仙道敦子、密偵・おまさ役に中村ゆり、密偵・相模の彦十役に火野正平、筆頭与力・佐嶋忠介役に本宮泰風、同心・木村忠吾役に浅利陽介、同心・酒井祐助役に山田純大、同心・沢田小平次役に久保田悠来、同心・小野十蔵役に柄本時生、そして若き日の鬼平、“本所の銕(ほんじょのてつ)”こと長谷川銕三郎役を、松本幸四郎の長男である市川染五郎が演じる。
新たな『鬼平犯科帳』はSEASON1として、2024年1月に放送・配信となる2時間スペシャル『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』、同年5月公開予定の劇場版『鬼平犯科帳 血闘』、そして同年5月以降に放送・配信予定となる連続シリーズ『鬼平犯科帳 でくの十蔵』『鬼平犯科帳 血頭の丹兵衛』の計4作品を製作。来年5月にはSEASON2の製作も予定し、シリーズ化を目指す。
会見で、記者から「先達が演じた鬼平との違いや本作への意気込みは?」と聞かれた幸四郎は、「今までの鬼平のイメージに真正面からぶつかっていく気持ちで取り組んでいます。“だから鬼の平蔵と呼ばれるようになったのか”という強さを表現するのが自分のテーマ」とコメント。
「若い世代にも時代劇を見てもらいたい?」という質問に染五郎は、「よく父(幸四郎)も言っていますが、時代劇はある種のファンタジーとしても楽しめるもの。固く考えずに観ていただきたい」と答えた。
最後に幸四郎は「『鬼平犯科帳』は人がどう生きるかを描いた作品、絆や思いやり、情、恋、愛の人間ドラマ。日本は豊かでおもしろいと感じられるのが時代劇の魅力、鬼平犯科帳でさらに時代劇が盛り上がり、一人でも多くの方に観ていただけたら」とアピールした。
「叔父(中村吉右衛門)の鬼平を、ただただかっこいいと観ていた一人」という幸四郎と、「父(幸四郎)が長谷川平蔵の格好で現場にいると、役としては自分と同一人物なので、未来の姿が目の前に居るかのような不思議な感覚でタイムスリップしたような気分になります」と微笑む染五郎。来年からの放送・配信、そして映画化と、少し先にはなるが、親子で演じ分ける鬼平の過去と現在に今から期待が膨らむ。
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