
[2024]定番から穴場まで!京都のおすすめデート...
2025年4月13日(日)〜10月13日(月・祝)まで大阪・夢洲で開催される『EXPO 2025 大阪・関西万博(正式名称:2025年日本国際博覧会)』。世界約150カ国と25の国際機関が参加し、海外からも注目が集まる国際博覧会。気になる人も多いのでは?その会場に京都府も出展しているとのことで、Leaf編集部が潜入してきました!京都府ブースが出展される関西パビリオンを含め、京都にまつわるさまざまなエリアやパビリオンの内容を紹介します。(PHOTO/増田えみ、TEXT・EDIT/澤村萌)
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、最先端技術など世界の英知を結集し、新たなアイデアを創造・発信する場となることを目指した国際博覧会。開催地である大阪・夢洲は建設土砂等を利用して作られた約390haの人工島で、その上に建つのが今回のメイン会場だ。シンボルとなる大屋根リングは全長約2km、高さ約20m、直径約615mの木造建築で、日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な貫(ぬき)接合に、現代の工法を加えて建築されている。
万博会場の中央部に設置され、各パビリオンをつなぐ巨大な回廊のような構造となっており、「つながり・循環・共生」を表現した象徴的なデザインで存在感を放つ。雨や日差しを避けるシェルターの役目も果たしながら、訪れる人々が自然と交流できる空間になっている。
一部エリアにエスカレーターやエレベーターが設置されており、人がリングの上に上がって歩ける構造が設けられている。まさに“万博を歩いて体験する”設計だ。実際に上がって歩いてみましたが、とにかく広く、対面する位置を把握するのが難しいほど!夢洲の景色やパビリオン全体を見渡すことができる展望ウォークのような空間になっているので要チェック。
関西パビリオンは「いのち輝く関西悠久の歴史と現在」をテーマに、京都・滋賀・兵庫・奈良・和歌山・三重の関西1府5県に加え、隣接する鳥取・徳島・福井などあわせて9府県が出展。内部には独自展示エリアを設け、関西各地の歴史や文化、観光などの多彩な魅力を発信する。
六角形と白い膜による灯篭をイメージした建物の外観には、関西各地を象徴した切り絵がデザインされている。
この日は関西パビリオンの開館式が行われ、京都府からは西脇知事が登壇
関西パビリオンは、入り口からまっすぐに伸びるエントランスゾーンと高さ12メートルの吹き抜け空間であるセンターサークルで構成されている。古くから日本の中心であった関西、その関西の良いところを紹介し、そこに来る人、住む人、働く人がいかに幸せであるか、かつ幸せになりうるかを体感してもらう場所となっている。
京都ゾーンは伝統と創造が響きあう、静かで奥行きのある空間として設計されている。床から壁面にかけては、 [浅田製瓦工場]の浅田晶久氏とSandwichが共同開発した「キモノタイル」で構成され、幾何学的ながらも不規則なリズムを持ったそのデザインが、まるで着物の前合わせのように空間に表情と奥行きを与えている。
また会場内では、「文化」「食」「産業」「環境」「いのち」「観光」の6つのカテゴリの中で、概ね1週間ごとに変わる展示に合わせて、作曲家・原摩利彦氏が手掛けた音楽とともに、映像作家・山田晋平氏らが作成した6つのカテゴリの映像が流れる。各カテゴリごとに選ばれた写真が静かに切り替わるなか、音楽には川のせせらぎなど自然音が織り込まれ、五感で“京都らしさ”を味わうことができる。
展示品を置くテーブルも、同じキモノタイルの形状を踏襲し、細部まで統一感のある設えが施されている。
ゾーンの入り口では、京都や奈良の町家で親しまれている魔除けの飾り瓦「鍾馗(しょうき)さん」がお出迎え。少しよそ見をした、どこか愛らしい姿にも注目してみて。
空間デザイン協力は、国内外で活躍する彫刻家・名和晃平氏が代表を務めるクリエイティブ・プラットフォームSandwich。伝統素材と現代美術の感性が溶け合い、他にはない体験を創出しています。
彫刻家・名和晃平氏
京都ゾーンのテーマは「一座建立(いちざこんりゅう)」。展示を見るだけでなく、出展者やアーティスト、来場者同士が交流し、心を通わせる場所となることを目指している。落ち着いた雰囲気のなかで、現代の京都と出合う、そんな特別なひとときをぜひ体験して。
特殊加工を施された表面積約3500㎡の西陣織の生地を全面にまとった一際目を引くこちらのパビリオン。飯田グループと大阪公立大学の共同出展館で、脱炭素社会に向けた新技術や健康で快適に暮らせる「未来型住宅」と「まちづくり」を紹介している。過去と未来とをつなぐ時間軸を表現するため、1200年の歴史と技術をもつ西陣織がパビリオンの外壁に採用された。
飯田グループ×大阪公立大学共同出展館「西陣織パビリオン」
写真で見たままの美しい姿と大きさに魅了されました。京都の伝統的な織物、西陣織が使用されたデザインを実際に見てみて。
パビリオン巡りを楽しんだ最後は、やっぱりちょっとしたお土産選びも楽しみのひとつ。京都物産出品協会会員約160社の中から、12社が1週間単位で入れ替わり、京都の食と工芸を出展する販売ブース。京都物産出品協会の70周年を記念し店内を飾る暖簾にも使用されているデザインを採用し、老舗手ぬぐい専門店[永楽屋]の協力を得て今回作られた、購入ができる風呂敷にも注目!家庭に眠っている風呂敷を回収し、レジ袋代わりにして購入商品を持ち帰ることができるのも魅力の一つ。万博の思い出に京土産をゲットしてみては。
万博会場のさまざまな場所で“京都”を感じることができ、またテーマパークのような楽しさもあり終始ワクワクの連続でした。想像以上の大きさで時間が足りず、期間中に何度も訪れたいと思えるほど。伝統や文化を大切にしながら、今と昔の京都が表現されており、気づけば心がふっと和らいでいました。京都の魅力を五感で感じられる万博会場に訪れて、新しい京都に触れてみて。
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