[2024]定番から穴場まで!京都のおすすめデート...
2024年12月1日(日)まで、[京都市京セラ美術館]で開催されている『GUCCI COSMOS』。
グッチがこれまで世界中に送り出してきた膨大な作品を通して、ブランドが歩んできた歴史をさまざまな視点から紐解く展覧会にLeafライターが潜入してきました!
今回はそんな『GUCCI COSMOS』の魅力をレポート。グッチ初心者の人も予習は不要!100年以上にわたり、人々の憧れであり続けるグッチのすべてが、この展覧会にぎゅっと詰まっています。
「Time Maze」「Zoetrope」「Echoes」「Leisure Legacy」「Bamboo」「Red Threads」と名付けられた6つの展示室で見られるのは、1921年のブランド創設時から現在、そして未来へ受け継がれていく、グッチの美意識と職人技の結晶。
展示室ごとにさまざまな仕掛けが施され、グッチファンならずともその物語の中に引き込まれていきます。
訪れた人を誘うように、少しだけ開いた引き出し。リアルな重みが手に心地よく、そっと引き出すとまるで秘密のクローゼットを覗き込むような高揚感に包まれます。
中にあるのは、幸せなため息がこぼれる豊かな色彩のスカーフやアクセサリー。
鏡貼りになった天井は万華鏡のよう。
100年を超えるグッチの歴史の中を泳ぐような、閉塞感を感じない不思議な空間です。
グッチと深い関わりを持つ、乗馬の世界をテーマとしたインスタレーション。
乗馬の世界にまつわるグッチのさまざまなアイテムが配置された円柱状の壁面を、美しい馬がぐるぐると疾走します。
京都・嵯峨野にある竹林の小径を思わせる月夜の竹林が描かれた壁面に、いくつものアームが波のように浮かび上がり、その手には1947年の誕生から現在に至るまで、多くの人々を惹きつけてやまないグッチを代表するバンブーハンドルのバッグ「グッチ バンブー 1947」が携えられています。
まさにCOSMOS(宇宙)を感じる空間です。
世界で最も魅力的で先駆的なブランドのひとつであり、多くのセレブリティーからも愛され続ける所以は、豊かな発想と機能性、装飾性を兼ね備えた職人技。その緻密な細工を、間近で見ることができます。
波の動きを模した舞台にずらりと並ぶ、時代を彩るグッチのコレクション。
中央で一際目を引くのは、テイラー・スウィフトやレディー・ガガなど、個性と才能が溢れるアーティストを輝かせたドレス達。
ずっと憧れていた1着に、ここで再会できるかもしれません。
時代とともにクリエイティブ・ディレクターが変わり、人々から愛されるデザインが変わっても、グッチのクラフツマンシップは継承されていることを実感します。
京都と姉妹都市の関係であり、グッチが生まれた場所でもあるイタリアの都市・フィレンツェ。
『GUCCI COSMOS』は京都とフィレンツェの長年の交流を称えるだけでなく、両者が共有する文化的価値や、芸術的価値にも光を当てています。
グッチが影響を及ぼしてきた人々のライフスタイルや、グッチの代表作とリンクするかたちで[京都市京セラ美術館]所蔵の絵画を展示しています。
今では一般的となった、スポーツウェアをデイリーに楽しむスタイル。
早い時期から、グッチはスポーツの世界とファッションの融合を牽引してきました。
これぞグッチというGGパターンのゴルフバッグとともに展示されるのは、女性がバルコニーでゴルフの練習を楽しむ姿を描いた画家・丹羽阿樹子作の『ゴルフ』。
絵画に描かれた女性の着物のブルーが、GGパターンの上品なベージュやレザーのキャメルに映え、美しいコントラストが生まれています。
乗馬は特にグッチの歴史と関わりの深いスポーツです。
ブランドを象徴するデザインである、グリーン・レッド・グリーンのウェブ ストライプや、馬具のハミから着想を得たホースビットのモチーフは乗馬の世界から生まれたもの。
重厚なレザーの乗馬サドルが載せられるのを待つように、凛と姿勢を正した馬を描いた菊池契月作の『紫騮』が乗馬の高揚感を感じさせてくれます。
井上流光が描いた『藪』。瑞々しく広がる静かな緑と、端正な「グッチ バンブー 1947」がお互いを引き立てあっています。
迫る12月1日(日)の閉幕を惜しむように、ますます盛り上がりを見せる『GUCCI COSMOS』。
グッチの歴史や精神をじっくり探究するも良し、ただただ美しいデザインに飲み込まれるも良し。
グッチ愛好家には堪らない内容であるのはもちろん、初心者の人もこの出合いをきっかけにもっとグッチを知りたくなる展覧会となっています。
会期は残りわずか。どうぞお見逃しなく!
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