
オリジナル雑貨と体験が楽しめる[Ha10(ハット)...
森見登美彦著『有頂天家族』は京都に暮らす狸の家族を描いた小説。それを原作としたTVアニメ第1期が放送されて2023年で10年。今年は周年イヤーとして京都市各地でもコラボイベントが実施されるなど、盛り上がりを見せています。今回は作中に数多く登場する京都のスポットをアニメの場面写と、実際の写真で紹介。作品の魅力とともに振り返り、主人公の矢三郎がところ狭しと駆け回った京都の街を狸になった気持ちで巡ってみて。
(TEXT/面白きことは良きことなり、 EDIT/田村 実季)
[下鴨神社]は、正式名称を[賀茂御祖(かもみおや)神社]という。国内最古の神社のひとつであり、1994(平成6)年世界遺産に登録されている。年間を通じて『流鏑馬』や『御蔭祭』など伝統的な年中行事が行われており、なかでも夏に行われる『下鴨納涼古本まつり』、『御手洗祭』は大勢の人で賑わう。
[下鴨神社(賀茂御祖神社)]
[六道珍皇寺]山門の門前には「六道の辻」の石碑がある
「六道」とは仏教の教義にまつわる言葉。中世以降「冥途への通路」として広く知られるようになった。井戸は平安初期の官僚・小野篁が冥土に通うために使ったという伝説が残っている。本堂の後方の緑が茂った静かな場所にひっそりとあり、思わず井戸に向かって悩みを打ち明けたくなるような雰囲気を漂わせている。
一般の拝観客は庭に立ち入ることができないため、窓から井戸をのぞき込んで
本堂の格子窓から「冥途通いの井戸」を覗くことができる
[寺町京極商店街]
こちらの商店街があるのは、安土桃山時代に豊臣秀吉によって造営された通りで、残っている老舗の多くは、当時から代々続いてきた由緒正しき名店揃い。安土桃山時代から続く営みの歴史を感じさせる。その中にもファッションや雑貨、カフェなど新しい店が建ち並び、年中若者や観光客の往来で賑わっている。
明治初期に建てられた京町家造りの店構えは風情が漂う
「金曜倶楽部」のメンバーもうならせる老舗の味。その中でも特に味わいたいのが、現在の店主・五代目、三嶌太郎氏の考案による日本料理とすき焼きを融合させた[三嶋亭]屈指のコース。独自の調理方法と代々受け継がれてきた秘伝の割り下で、上質な熟成黒毛和牛を堪能できる。食事の最後に抹茶が提供されるのは、すき焼きの濃厚な甘さを抹茶の苦味で緩和してすっきりしてもらいたいというもてなしの心によるもの。
月替わりの花コース2万4200円の一例。すき焼き、オイル焼き、しゃぶ しゃぶのいずれかを選択。2日前までに要予約
出町柳桝形商店街の向かいにある蕎麦処。白い暖簾が店の目印
地域の人々から愛されてきた店に、作品がきっかけで新たな客が訪れるようになった
玉子丼900円。お吸い物と漬け物付き
老人に化けた矢三郎も食していた玉子丼は、現在も蕎麦と並ぶ人気メニュー。鰹と昆布から作られる蕎麦だしをふんだんに利かせた、ごくシンプルな味付けを守っている。国内のアニメファンはもちろん、『有頂天家族』がきっかけで店を知った海外の旅行客も多く訪れるという。
ビルの地下にあり、河原町通に面していながらも静かな時間が過ごせる
作品がきっかけで店の常連になった来店客が後を絶たない、森見登美彦先生のファン間では有名な聖地。森見先生の直筆メッセージや、ファンの交流ノートがその証拠。『夜は短し歩けよ乙女』にも登場するドリンクメニュー・偽電気ブランは甘すぎない飲みやすさで、現実と幻想が絶妙に入り交じった「森見ワールド」を存分に味わうことができる。
森見先生が訪れた際に綴られたメッセージ。ファンとのつながりの場でもある
偽電気ブラン1000円。他にもキャラクターをイメージしたドリンクも振る舞われている
[南座]は江戸時代初期から続く日本最古の歴史を持つ劇場で、歌舞伎などの伝統的な古典芸能を始め、ミュージカルやダンスなど多彩な演目が行われており、魅力的なエンターテインメントを発信し続けている。劇場内に展開していたレストランが、観劇目的以外の人も利用できるうどん専門店[京都南座 なだ万茶屋]として今年4月にオープンするなど、地元の人に昔から愛されている。
[南座]
和食、イタリアン、カフェなどさまざまな飲食店に納涼床が設けられている
川風で涼みながら食事を楽しめるとあって、京都の夏の風物詩となっている川床。貴船や高尾にある川床は“かわどこ”と呼ばれるが、鴨川の納涼床は、建物の床板から拡張された席という意味で“ゆか”と呼ばれている。鴨川では、鴨川に面した二条通から五条通の間にある飲食店が、夏季限定で設ける木組みの宴席が立ち並び、多くの人が訪れる。
車体の側面に下鴨家の四兄弟と弁天の描き下ろしイラストがあしらわれている
叡山電車では車体を描きおろしビジュアルで装飾したラッピング車両が運行中。また、鞍馬駅に保存されているデナ21型車両が、期間限定で矢二郎が化けた「偽叡山電車」に姿を変えている。
矢二郎の「偽叡山電車」は下鴨家の偉大なる父・総一郎が好んで乗っていた
また、京都市内に配置された5つのポイントを回り、すべてのスタンプを集めると限定クリアファイルがもらえるスタンプラリーも開催中。スタンプポイントに設置されているスタンプラリーシートを手に入れて、参加してみて。
さらに10周年記念の描き下ろしビジュアルを使用したグッズが、[アニメイト京都]、[下鴨神社]授与所ほかにて発売中。通販での購入も可能。
購入はこちら
おふきmini1100円(左上)、トートバッグ 2750円(右上)、あぶらとり紙 440円(左下)、アクリルスタンド各1650円(右下)
アニメの放送から10年が経った今なお、多くのファンから愛され続けている『有頂天家族』。いつの世も変わらない家族の愛の物語に思いを馳せながら、新たな京都の魅力を発見してみては。
TVアニメ『有頂天家族』Blu-ray BOX好評発売中
発売・発売元:バンダイナムコフィルムワークス
各種配信サイトにて好評配信中
©森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族」製作委員会
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