まもなく創業70周年を迎える[洋菓子のバイカル 下...
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唐揚げの上にギュッと絞ったり、ドレッシングのアクセントにしたり。鮮やかな緑色をした“すだち”の漢字表記が“酢橘”だって、ご存じでしたか。
橘とは、生のまま食べられる柑橘類の総称。その昔、果汁を酢として使っていたことから“酢橘”と記すようになったそうです。
橘という文字があるだけで、なんだか親近感が増したすだち。実は、京都橘大学のキャンパスには、ざくろ、梅、すだちの木があって、旬を迎えるとたわわに実ります。
「このキャンパスで学生とともに成長してきた果実を使って、たちばなオリジナル商品を作りたい」という想いから、新プロジェクトを発足。“たちばなファームプロジェクト”の第一弾として、キャンパス育ちのすだちでポン酢づくりに挑戦しました。
キャンパス内で実った果実の収穫から、ポン酢の試飲、ラベル作成まで商品化を担ったのは、たちばな学生広報スタッフのメンバー13人。「鍋パーティで使ってくれるかな」「ひとり暮らしの学生の万能調味料になれば」…完成後のイメージは膨らむけれど、商品化の経験がゼロ。そこで協力サポーターとして現れたのが、野菜が主役の飲食店を展開する五十家グループ代表・五十棲新也さんと、京都・滋賀のグルメ情報に詳しい雑誌『Leaf』の方々。
ポン酢やレシピに関して、実になる意見をいただきながら、楽しんで共同開発しました。完全オリジナル商品のネーミングは「すだちぽんず」に決定。清々しい香りとキリッとした酸味を持つ京都橘大学生まれのポン酢、ご賞味あれ。
たちばな学生広報スタッフの13名を紹介します。
【STEP.1/打ち合わせ】
暑さが厳しかった2023年8月某日。[たちばなファームプロジェクト]第一弾となるポン酢づくりのキックオフ・ミーティングが開催されました。
学年も学科もさまざま、顔を合わせたのは好奇心旺盛な学生広報スタッフ13名。京都橘大学のオリジナル商品という冠に恥じない、ポン酢づくりに挑みます。
【STEP.2/収穫】
徳島県産が有名なすだちですが、キャンパスの片隅で育っていることを知る人は、意外と少ないかもしれません。
9月上旬、順番に脚立に乗り、表面を傷つけないよう丁寧に収穫しました。
【STEP.3/試飲会】
まだ暑さが残る10月、五十棲さんが独自にブレンドし、持参してくださったポン酢を試食。
そのまま口にしてみると、いつも食べている市販の商品よりもあっさりしているけど、爽快さはくっきり。
豆腐、麺類、サラダ、揚げ物などに合わせながら、醤油とすだち、プラスαの食材の理想的なバランスを探求しました
【STEP.4/ラベル・ネーミング決定】
商品開発において味は最重要ですが、ビジュアルも大事なポイントです。すだちをイメージしたグリーン、大学のテーマカラーの紫、シンプルな白地など、いろんなパターンを見ながら意見交換。
「漢字にする?平仮名がいい?文字数はどれくらいがいいかな?」など、ネーミング案も全員で話し合いました。結局、「すだちぽんず」というネーミングに決定。パッと目につくデザインでありながら食卓で出しゃばらない上品なカラーにもみんな大満足。
【STEP.5/工場】
試飲会を経てみんなが「これでいこう!」と太鼓判を押した味は、一般的なポン酢よりも醤油の割合が高いタイプ。五十棲さんのスペシャルレシピをもとに、委託した工場での加工がスタート。
キャンパス生まれのすだちを中心に、ひとつずつ丁寧に搾ったすだちが、いよいよポン酢へと生まれ変わります。
【STEP.6/完成!】
出来上がった「すだちぽんず」は限定50本。
清風館1階[たちばなリンク](075-574-1315)の窓口で販売中です。来年もまた後輩たちが引き継いでくれますように…と願いを込めて、プロジェクトはまだまだ続く。
【1.やみつき玉ねぎ】
細切りにした玉ねぎを耐熱皿にのせ、ラップをして電子レンジ(500w)で4分加熱。器に盛りつけて、おろし生姜、鰹節の上からすだちぽんずをかけ、豪快にかき混ぜると立派な副菜です!
by藤居 咲良さん
【2.ポン酢でさっぱり!マカロニサラダ】
茹でたマカロニ、細切りにして塩揉みしたキュウリ、コーン、ツナをボールに入れ、そこにマヨネーズとすだちぽんずを加えて混ぜ合わせます。お好みでハムなどを足すのもアリです! by勝田 ののはさん
【3.ポン酢とツナの和風パスタ】
弱火でニンニクの香りを移したオリーブオイルに、玉ねぎとツナを加えて炒め、パスタの茹で汁とすだちぽんずを投入。茹で上がったパスタをソースと混ぜ、大葉をアクセントにしました。
by向井 菜緒さん
【4.豚しゃぶうどん】
薄切り豚肉に酒を振りかけ、耐熱皿にラップをして電子レンジ(600w)で1分30秒加熱。器にうどん、豚肉、大根おろしをオン。めんつゆ、すだちぽんず、水を合わせた調味料が絶妙です。
by白波瀬 美結さん
【5.このポン酢でしたできない絶品煮卵】
玉ねぎを粗いみじん切りにし、すだちぽんずにすりおろしニンニクと生姜、胡麻油、一味を加えた合わせ調味料を作り、茹で卵を一晩漬け込みました。ごはんの上にのせてどうぞ。
by廣里 武蔵さん
【6.白菜と豚バラの重ね煮】
白菜と豚バラを交互に重ね、5cm幅にカットして鍋のフチから敷き詰めます。水を加えて加熱し、火が通ったらネギと生姜をのせ、すだちぽんずをつけるとエンドレスな美味しさ!
by宮本 壮太さん
【7.焼きおにぎりポン酢】
酸味が食欲を刺激する、我らのすだちぽんずを醤油代わりにしてみました。焼きおにぎりを作る要領で、おにぎりにすだちぽんずをつけながら焦げないように焼いてください。
by深見 晃太さん
実は[五十家グループ]で使用しているのも、「すだちぽんず」と同じ醤油の割合高めなポン酢。
ポン酢というより、酸味のある醤油の感覚で、炒め物や煮物などいろんな料理にトライしてみよう。
ナスとえのきの肉巻きガーリックポン酢ソテー
【材料】
豚肩ロース薄切り‥200g
ナス‥2本
えのき‥100g
塩‥少々
片栗粉‥適量
にんにくチューブ‥3cm
すだちぽんず‥大さじ1
【手順】
1.ナスはくし型切りにし、えのきは軸を切り、豚肉でナスとえのきを巻く。
2.肉巻きに塩を振り、片栗粉をつける。これで下準備はOK。
3.サラダ油を引いてフライパンを熱し、肉巻きを並べる。
4.焼色がついたら、にんにくチューブ、すだちぽんずを入れて軽く煮詰める。
5.味をみて、濃いようであれば水を少し加えて蒸し焼きにして、出来上がり。
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