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2024.1.1
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2024干支詣

2024年は辰年!干支詣におすすめな京都の寺院・神社7選

2024(令和6)年の干支は「辰」、つまり龍です。京都には龍との関わりが深い寺院や神社が多く、辰年の干支詣におすすめ。今回は、さまざまな龍と出合える寺院や神社を7か所紹介します。授与品や特別公開の企画も、併せてチェックしてみて。

1.2024年は龍にあやかって上り調子の1年に

そもそも龍とは、どんな存在なのだろう?

十二支の中で唯一、空想の生き物とされているのが龍だ。その姿には、さまざまな動物の要素が混ざっている。例えば、2本の角は鹿で頭は駱駝(らくだ)、目は鬼、体は蛇に似ているのだそう。また、長いひげに耳もあり、背中は鱗におおわれている。

ちなみに、中国の龍は爪が5本となっているが、日本の龍はほとんど3本。[天龍寺]と[建仁寺]などには、日本では珍しい5本爪の龍を描いた雲龍図がある。
そして、あごの下に1枚だけ逆さに生えた鱗が、逆鱗と呼ばれるもの。この逆鱗に触れると龍の怒りを買うことから、「逆鱗に触れる」という言葉が生まれたのだそう。

一方で、龍は水を司る神として、寺院や神社を火事から護るとも信じられてきた。京都でよく龍を見かけるのは、木造建築が多いからこそなのかもしれない。

天に昇る龍の様子は、まさに開運の象徴。縁起の良い龍にあやかって、2024年が上り調子の1年となりますように。

2.八方睨みの龍を描いた[天龍寺]の雲龍図/嵐山

足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために創建した[天龍寺]。世界遺産に登録されており、曹源池庭園では四季折々の美しい風景を眺められる。
干支詣で参拝したいのが、法堂(はっとう)の天井に描かれた「雲龍図」だ。天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業として、1997(平成9)年に日本画家加山又造画伯によって天井に描かれた。天から八方へ鋭く睨みをきかせる墨色の龍と目が合えば、思わず圧倒されるだろう。
ちなみに、大晦日の23時45分から開始する除夜の鐘では、先着108組までが鐘を撞けるとのこと。

天龍寺 雲龍図

法堂

天龍寺 雲龍図

雲龍図

天龍寺

  • てんりゅうじ
  • 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
  • 嵐電「嵐山駅」から徒歩すぐ
    JR「嵯峨嵐山駅」から徒歩13分
  • Tel.075-881-1235
  • 参拝時間
    庭園8:30~17:00(受付終了/16:50)
    諸堂8:30~16:45(受付終了/16:30)
    法堂「雲龍図」9:00~16:30 (受付終了/16:20)
    ※法堂「雲龍図」は土・日曜、祝日のみ公開(春夏秋は毎日公開期間有)
    ※法堂「雲龍図」の参拝休止日:2023年12月31日(日)~2024年1月3日(水)
    年末年始行事
    12月31日 除夜の鐘
    1月1日 茶礼・祝聖 修正般若修行
    1月3日 修正般若満散行事

3.[八坂神社]で龍穴伝説にまつわる授与品をいただく/祇園

厄除けを祈願する祇園信仰の総本社である[八坂神社]。
平安時代の建築様式が残る本殿には、地下に青龍の住む池があるといわれている。この池は龍穴とも呼ばれており、東を司る青龍と、京都の東を護る[八坂神社]に深い縁を感じる伝説だ。
また、授与所でいただける「青龍石」は、家の神棚や東の方角に置いてお祀りすることで福を招くとされる。さらに、通年授与されている御朱印の表記が2024年には甲辰(きのえたつ)に変わるので、参拝時には干支みくじと一緒にいただきたい。

八坂神社

八坂神社の本殿

八坂神社 御朱印 干支みくじ

御朱印、干支みくじ各500円

八坂神社

  • やさかじんじゃ
  • 京都府京都市東山区祇園町北側625
  • 京阪「祇園四条駅」から徒歩5分
    バス停「祇園」から徒歩すぐ
  • Tel.075-561-6155
  • 本殿・開門時間
    境内自由(社務所9:00~17:00)
    ※正月期間の授与所開設時間は公式サイトをチェック
    年末年始行事
    12月31日19:30頃~ をけら詣り
    1月1日5:00~ 白朮祭(をけらさい)
    1月3日8:00~ 元始祭
    1月3日9:00~ 初能奉納
    1月3日13:00~ かるた始め式

4.[龍安寺]の雲龍図襖絵が期間限定で公開/御室

禅の美を表現した枯山水の庭園「石庭(せきてい)」で名高い、世界遺産の[龍安寺]。
2023年春に細川護熙氏によって「雲龍図」襖絵32面が奉納され、全40面の襖絵が完成した。これを記念し、本堂である方丈(ほうじょう)において期間限定で公開されている。辰年を迎える年末年始は特別公開の第3期にあたり、《第2~8の龍》の32面を拝観できるチャンスなので、ぜひ訪れてみて。

龍安寺

画像提供:龍安寺

龍安寺 襖絵

細川護熙筆「雲龍図」襖絵

龍安寺

  • りょうあんじ
  • 京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13
  • バス停「竜安寺前」から徒歩すぐ
    京福「龍安寺駅」から徒歩7分
  • Tel.075-463-2216
  • 開門時間
    拝観時間/8:30~16:30(12月1日~2月末日)
    年末年始行事
    2023年11月1日~2024年3月31日
    令和5年度 細川護熙筆「雲龍図」襖絵特別公開 第3期:襖絵32面《第2~8の龍》

5.天井から飛び出す木彫りの龍が圧巻[瀧尾神社]/東福寺駅付近

2023(令和5)に本殿の修復が完了した、[東福寺]の近くにある[瀧尾神社]。
拝殿の天井には、全長8mにも及ぶ龍の彫刻がある。躍動感溢れる龍の姿に、「龍が夜な夜な水を飲みに動き出す」と噂されたことから、金網を張って閉じ込めたという逸話が残るほどだ。そんな迫力たっぷりの彫刻とはうってかわって、社務所では愛らしい龍のおみくじもいただける。また、龍の形をした張り子や根付など、龍にまつわる授与品も多いので、干支詣の記念に持ち帰り、縁起物として飾ってみて。

瀧尾神社 拝殿 龍の彫刻

拝殿天井の龍の彫刻

瀧尾神社

(左)人気がある龍の張子2000円(右上)龍みくじ500円(右下)瀧尾神社の絵馬500円

瀧尾神社

  • たきおじんじゃ
  • 京都府京都市東山区本町11丁目718
  • JR「東福寺駅」から徒歩約3分
  • Tel.075-531-2551
  • 本殿・開門時間
    境内自由(社務所9:00~16:00)
    ※社務所不在の場合もあり

6.狛犬ならぬ狛龍と出合える[伏見神宝神社]/伏見稲荷

稲荷山の『竹取物語』ゆかりの地に祀られている[伏見神宝神社]。
創建は平安時代初期と伝わり、10種の神宝が奉安されている。本殿を守っているのは、天龍と地龍と呼ばれる2体の立派な狛龍だ。参拝後は、龍のおみくじで1年の運勢を占おう。
また、境内にあるお社のひとつ、龍頭大神(りゅうずおおかみ)には龍頭の像が鎮座している。

狛龍

(左)龍頭大神にある龍頭の像 (右)龍のおみくじ500円

伏見神宝神社

  • ふしみかんだからじんじゃ
  • 京都府京都市伏見区深草笹山町15
  • JR「稲荷駅」から徒歩12分
    京阪「伏見稲荷駅」から徒歩15分
    バス停「稲荷大社前」から徒歩15分
  • Tel.075-642-5838
  • 本殿・開門時間
    常時参拝可能
    社務所8:30~16:00
    年末年始行事
    1月1日 早朝 元旦祭

7.狩野派による雲龍図が見られる[泉涌寺]/東山

歴代天皇の菩提を弔い、皇室との関連が非常に深い[泉涌寺]。
仏殿は国の重要文化財に指定され、その天井には狩野探幽による「雲龍図」が力強い筆遣いで描かれている。
また、2024年には「京の冬の旅」の非公開文化財特別公開を実施。辰年や特別な機会にのみ公開されてきた舎利殿にて、「鳴き龍」で知られる狩野山雪筆の天井画「雲龍図」を拝観できる。狩野派の絵師2人が描く「雲龍図」を見比べられるのも、辰年の干支詣ならではの特権だ。

泉涌寺

泉涌寺

仏殿の天井にある狩野探幽筆の「雲龍図」

泉涌寺

  • せんにゅうじ
  • 京都府京都市東山区泉涌寺山内町27
  • バス停「泉涌寺道」から徒歩15分
    JR「東福寺駅」から徒歩20分
  • Tel.075-561-1551
  • 本殿・開門時間
    拝観時間/9:00〜17:00(最終受付/16:30) ※12〜2月は〜16:00
    拝観料/500円 ※庭園・御座所・海会堂は500円(要別途拝観料)

  • 「京の冬の旅」非公開文化財特別公開 泉涌寺 舎利殿
    2024年年1月6日(土)~3月18日(月) ※1月8日(月・祝)は拝観休止
    拝観時間/10:00~16:30(受付終了/16:00)
    大人(中学生以上)900円、小学生500円

8.[雲龍院]の龍の衝立で不思議な体験を/泉涌寺山内

[雲龍院]は、写経の寺として600年の歴史を有する[泉涌寺]の別院だ。
玄関で出合うのは、ちょっと不思議な龍の衝立。鼻の辺りを眺めながら、左右それぞれの方向から顔を見比べると、長さが変わって見えるのだそう。まるで生きているかのような龍の変化を体感してみて。
こちらでも、「京の冬の旅」として非公開文化財特別公開を行っている。本堂「龍華殿」内部では、風神雷神と双龍をダイナミックに描いた堂野夢酔(どうのむすい)筆の襖絵「双龍風雷図」を特別公開。この他にも、龍にゆかりのあるさまざまな寺宝が公開される。

雲龍院

しきしの窓から眺める冬景色

龍の衝立

雲龍院

  • うんりゅういん
  • 京都府京都市東山区泉涌寺山内町36
  • バス停「泉涌寺道」から徒歩15分
  • Tel.075-541-3916
  • 本殿・開門時間
    拝観時間/9:00~17:00(受付終了/16:30)
    拝観料/400円
    年末年始行事
    12月31日 除夜の鐘(11:50より、108回で終了) 公式インスタアカウントでライブ配信有
    1月1日 通常拝観

  • 「京の冬の旅」非公開文化財特別公開 泉涌寺 雲龍院
    2024年年1月6日(土)~3月18日(月) ※1月8日(月・祝)は拝観休止
    拝観時間/10:00~16:30(受付終了/16:00)
    大人(中学生以上)800円、小学生400円
※予告なく記載されている事項が変更されることがありますので、予めご了承ください。
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