錦市場の西側の入り口すぐにある、もち焼き煎餅専門店［寺子屋本舗 錦店］。煎餅は昔ながらの製法にこだわり、もち米を蒸してから杵でつき、生地にしている。焼き上がった煎餅は醤油を塗ってから七味、海苔などをトッピングし、⼀枚ずつバラ売りしているので気軽に購入できるのも魅力。また、煎餅と同じく人気なのがモチモチとした餅のようなぬれおかき。さまざまな味付けが揃い、錦店限定の柚子だいこん300円は見た目のインパクトも味もお墨付きなのでぜひお試しを。

ニューヨーク・ ユニオンスクエアに1990年に開業したベーカリー［THE CITY BAKERY］。2013年に大阪に初上陸して以来、今年で10年を迎える。2022年に開業した京都錦小路店はベーカーやパティシエが考案したパンやペイストリー、ケーキなどが毎日50～60種類揃う。同店限定「ベーカーズピザ プルドチキン九条」など京都の食材を使ったメニューもあり、昼時に京都のクラフトビールや夏季限定のシェイクと楽しむのもおすすめだ。京都らしい抹茶を使った甘いメニューも揃うので食後のデザートにもピッタリ。

錦市場に本店・北店・東店の3店舗を構える京漬け物専門店［桝俉］。熟練の職人が伝統の製法を守り、旬の野菜本来の持ち味を活かし作る漬け物は、樽出しの鮮度そのままに味わえるとあって、地元の人から長年愛され続けている。また、店主が京都市伝統産業「未来の名匠」に、熟練の職人が「味の匠 京のフードマイスター」に認定されており、今もなお、新しい商品作りの研究は進化し続けている。［桝俉］でしか味わえない、季節折々の美味しさを探しに訪れたい。

店内に香ばしく焼きあがった魚の香りが漂う、焼き魚専門店［錦 魚力］。歴史ある同店の代名詞とも言える、鱧は瀬戸内海産のものを使用。中でも人気の天ぷらはどっしりと重量感のある大きさだが、サクサクっと音がなるくらい軽い口当たりなので、女性でもペロリと食べられる。シンプルに塩をかけて食べるのがオススメだ。店頭には他にも美味しそうな串が並ぶので、思わず長居してしまいそう。

北野天満宮のすぐ近くに本店を構える［京とうふ藤野］。同店が展開する豆富製品&スイーツの店がこちら。徹底的に原材料にこだわって作る豆富や生湯葉などの豆富製品はもちろん、オープン当初から販売されている、豆乳を使った甘さ控えめのスイーツが大人気だ。店頭では揚げたてのドーナツを買い求める人で行列ができることも。8個入りで350円というリーズナブルな価格設定も嬉しい。所定の場所で出来たてアツアツを楽しんでみて！

［冨美家］といえば“うどん”と地元・京都ではあまりにも有名だが、創業当時は甘味処として始まった歴史がある。常に喜んでもらえるメニューは何かを考える中、当時高価だった鍋焼きうどんを手軽に食べてもらいたいと生まれたのが、看板メニューの冨美家鍋だ。50年以上にわたって愛され続ける理由は、材料と手間を惜しまないというモットーを守り続けていること。昼時は行列必至だが、その美味しさを、店に足を運んで堪能してみて。

創業から100年を超える錦市場の惣菜専門店［錦平野］。毎朝暗いうちから50種類もの惣菜を作り、出来たてを提供してきた。店の奥にレストランスペースができて以来、揚げたての天ぷらや名物のだし巻きをメインに、その日の惣菜を少しずつ組み合わせた昼の御膳が大人気。また、店頭で各種惣菜と一緒に販売されている、だし巻きを挟んだバーガーやサンドにもファンが多く、テイクアウトで気軽に自慢の味を楽しめるのも嬉しい。

錦市場で連日賑わいをみせるのがこちら、宇治茶にこだわる［錦一葉］だ。店頭では、嵐山の人気店［まめものとたい焼き］とコラボレーションし誕生した、丸型たい焼きを販売。一番人気のあんバターたい焼きは、賞味期限が1分というから驚き。その理由は、たい焼きに挟まれたバターが溶け切る前に食べて欲しいという思いからなのだそう。店内の茶寮では、たい焼きと一緒にグリーンティなどのドリンクが楽しめるセットもあるのでそちらもぜひチェックしてみて。

檜の一枚板のカウンターで江戸前寿司がいただける［錦市場 鮨しん 本店］。宮津や舞鶴から直送される鮮魚や、大粒で甘みが強いことで知られる米「ハツシモ」を採用し、シャリはネタに合わせて赤酢と白酢の2種を使い分けるというこだわり。ランチでは握りコース2500円・4500円・6500円の3種を用意している。夜はすべておまかせ握りコース1万4000円のみ。