[2024]京都のバレンタインイベント・ニュース情...
コンチキチンの音色が響き始めると、京都の街は祇園祭一色に。こちらでは、祇園祭にちなんだお菓子や、和小物といった限定グッズを厳選して紹介。お祭りに華を添える、粽(ちまき)や鉾を模した和菓子なども登場します。京都の夏に想いを馳せるとっておきのお土産を手に入れて。
(TEXT/佐野友里恵)
1803年に京都・西陣で創業した[鶴屋吉信](京都府京都市上京区)は伝統の技を守りながら、現代の感覚を取り入れた新発想の和菓子を考案する京菓子司。祇園祭の期間に街のあちらこちらから聞こえるお囃子にちなんで名付けられた焼菓子が、こんちきちん。小麦粉と米粉をあわせて焼いた焼皮の中に、特製の小倉餡を挟んでおり、もっちり、しっとりとした口当たりだ。今年新発売の巾着入りのパッケージには祇園祭の様子が描かれており、お土産にもぴったり。
1790年創業の茶舗[福寿園](京都府京都市下京区)の季節商品・宇治煎茶祇園と水出し煎茶祇園。パッケージには「祇園祭祭礼図屏風」に描かれた京の夏の風物詩がデザインされている。宇治煎茶祇園では程良い渋味と豊かな旨みを、水出し煎茶祇園では水で淹れてもしっかりとした茶の味と爽やかさを堪能できる。京都本店は京都の王朝文化と宇治茶の世界に触れられる施設で、お茶づくり体験や、茶室での抹茶体験など多彩なお茶との出合いが待っている。
創業300年以上の老舗京菓子店[笹屋伊織](京都府京都市下京区)から、祇園祭限定の和菓子が今年も登場。モチッとした生地で求肥を包み、[八坂神社]の神紋である巴紋と木瓜紋の焼き印を入れた上品な一品。こちらは京都の全店舗で販売予定なので、祇園祭を直接楽しめないという人も近くの店舗でぜひチェックしてみて。
[亀屋良長](京都府京都市下京区)は現代的なセンスを活かした商品が評判の京菓子店。中でも発想の転換により生まれたスライスようかんは、同社を代表する和菓子のひとつなのだそう。こちらのお店で祇園祭の季節の到来を告げるのが宵山だんご。白味噌を求肥で包んだ、モチモチの食感がたまらないお団子だ。ひと口ほどのサイズなので、食べているとついついもうひとつ手に取ってしまいそう。箱の中にはお団子が山鉾の提灯のように並べられており、祇園祭の風情が伝わって来る。販売期間が少し短めなので、買い求める際は情報の確認を。
江戸時代の創業以降、伝統ある京菓子を作り続けてきた[俵屋吉富](京都府京都市上京区)。季節感溢れる商品を数多く生み出しており、特に四季折々の様子を干菓子で表現した創作干菓子はファンから根強い支持を集めている。7月に販売される限定商品・祇園囃子も、創作干菓子シリーズのひとつ。山鉾をあしらった麩焼や色とりどりの干琥珀はとても華やかで、食べるのがもったいないほど。箱に詰められた干菓子からは、今にも祇園祭のお囃子が聴こえてきそう。味わうだけでなく、ひとつの作品としても楽しめるお菓子だ。
「味は伝統」を掲げ、長きに渡り愛される和菓子作りを続ける1689年創業の[聖護院八ッ橋総本店](京都府京都市左京区)。自社で炊いたつぶ餡をニッキと抹茶の生八ッ橋で包んだ人気商品の聖が、7月限定で祇園祭バージョンとなり販売される。山鉾が描かれたパッケージの裏面には、山鉾の位置を記した地図が載っているので、祇園祭を満喫するのに一役買いそうだ。
明治時代に創業し、150年近い歴史を持つ[鳴海餅本店](京都府京都市上京区)。名物の赤飯をはじめ、京都の暮らしに溶け込んだ商品を扱っている。そんな[鳴海餅本店]で祇園祭の季節に登場するのが鉾どら焼き。長刀鉾を象った焼き印がどら焼きに押されており、ひと目で祇園祭にちなんだお菓子だとわかる。味の決め手は手焼きにこだわったしっとりふわふわの生地と、丹波産の大納言あずきを使ったあんこ。1個ずつ販売されているため、気軽に求めやすいのも嬉しい。友達や家族の数にあわせて購入を。
[京阿月](京都府京都市左京区)は江戸時代に創業された老舗。四季を織り込んだお菓子を提供しており、長刀ちまきもその中の1つ。祇園祭の長刀鉾をイメージしたパッケージを開けると、笹の香りが爽やかなひと口ちまきが6本。抹茶味とあずき味がそれぞれ3本ずつ入っているので、風味の違いを楽しめる。祇園祭に欠かせない厄除けの粽。“食べられるちまき”としてこちらを購入するのも良さそうだ。
三条会商店街の最東端に位置する[三條若狭屋](京都府京都市中京区)。こちらで紹介するのが看板商品でもある祇園ちご餅。そのいわれは古く、かつて祇園祭で振る舞われた除災招福の餅を元に、二代目の店主が大正時代に創作したのだそう。竹の皮をイメージした包み紙に短冊を飾ったパッケージのデザインも、受け継がれてきた歴史を感じさせる。餅を竹串に刺しているため、食べる際に手が汚れないのもありがたいポイント。どこか懐かしさが漂う、祇園祭の銘菓だ。
京都の職人の技と、ヨーロッパの美の技術が組み合わさった飴が評判を呼ぶ[京あめ クロッシェ](京都府京都市下京区)。和を感じるデザインのカラフルな飴は見た目も美しく、女性ファンも多い。今回取りあげる祇園山鉾は、7月下旬頃まで店頭に並ぶこの時期だけの限定商品。鮮やかな赤と黒が目を引くカシス味の飴だ。賞味期限が1年と長く数もたくさんあるので、短期間で食べるより少しずつ楽しむのがオススメ。折に触れて口に運べば、そのたびに祇園祭の記憶が思い出されるかも。
[聖護院八ッ橋総本店]から、八ッ橋の新しい食べ方を提案するブランドとして誕生した[nikiniki](京都府京都市下京区)。人気の季節の生菓子は、四季の花やイベントを生八ッ橋で象ったもので、中にはこし餡または白餡が入っている。毎年7月には祇園祭をモチーフにしたデザインが登場。見た目も愛らしく、贈り物にもぴったり。生菓子なのでその日のうちに味わって。
ふんわりモチモチのどら焼きが人気の[くろーばー結び 四条新町店](京都府京都市中京区)では、7月限定で祇園祭の焼き印が登場する。スタンダードのしあわせどらやきの他、つぶ餡と栗甘露煮を贅沢に挟んだしあわせどらやき極栗、しあわせどらやきほうじ茶あんなど、25種類のフレーバーがスタンバイ。お気に入りの味を頬張りたい。併設の老舗ハンコ店では、ゴム印をはじめ祇園祭の山鉾が描かれたオリジナルグッズが販売される。
1922(大正11)年の創業以来、煎餅作り一筋の[関製菓本舗(藤兵衛庵)](京都府京都市北区)。昔からの製法と伝統を受け継ぎながら作る自慢のお菓子は、厳選した原料を使用し、職人が一つひとつ手作業で焼き上げる。この季節に注目したいのは、うちわ型に焼き上げたたまご煎餅に、祇園祭の鉾と舞妓さんの焼き印を押印した夏季限定商品の都うちわ(祇園祭)。カニ・風鈴・花火の夏らしい絵柄をすり蜜であしらったものもあり、見た目も涼やかでかわいらしい。8月からは五山の送り火デザインの都うちわが登場するのでそちらにも注目を。
波型のクッキー生地にクリームを挟んだ千寿せんべいでお馴染みの[京菓子處 鼓月](京都府京都市中京区)。2022年10月には、厳選素材を使用し、従来よりも香り深いコクのある味わいに仕上げたプレミアム千寿せんべいが新登場。毎年この時期限定の祇園祭デザインの千寿せんべいも、今年は初めてプレミアム千寿せんべいバージョンに。生地に描かれた山鉾の提灯・ちまきなどのイラストを愛でつつ、絵柄にちなんだ祇園祭の思い出話に花を咲かせるのもまた一興だ。包装紙も祇園祭のモチーフが描かれた特別な仕様となっているため、贈り物にもおすすめ。
京型友禅で染め上げた伊勢木綿を販売する[SOU・SOU 伊勢木綿](京都府京都市中京区)。日本の四季や風情をポップに表現したテキスタイルデザインが人気で、掛け軸として部屋に飾る人も多いのだそう。250年超という歴史の長い伊勢木綿は、洗うたびに風合いが増すとともにやさしい肌触りのため老若男女に喜ばれ、プレゼントにもぴったりだ。近くには和装を扱う[SOU・SOU 着衣]をはじめ系列店もあるので、あわせて覗いてみて。
京都御苑のすぐ傍に店を構える[山田松香木店](京都府京都市上京区)は江戸時代中期に創業した老舗の香木専門店。職人が手作業で加工した香木や線香、匂袋などを扱っている。祇園祭の期間限定で販売するのは、祇園祭の山鉾が金襴織で施された優美なデザインの朱印帖。やさしく香る白檀玉付きのしおりをセットに。これを片手に各鉾の朱印集めをしてみては。
話題のスポット・新風館1Fに店を構える[トラベラーズファクトリー京都](京都府京都市中京区)は「京都から始まる旅をもっと楽しいものに」をコンセプトとしたトラベラーズノートを中心としたステーショナリーショップ。ノートのショッピングにとどまらず、カスタマイズスタンプコーナーやチケット式体重計といったユニークなコーナーも用意されている。祇園祭をクールかつ愛らしいタッチで描いたコットンバッグは、巾着タイプなので浴衣にも合わせやすく、京都の街歩きに重宝しそう。
日本で唯一、京こまの伝統を引き継ぐ工房[京こま雀休](京都府京都市中京区)。京こまは歴史をたどると宮中の女性の雅な遊び道具だったのだそうで、丸い形が円満を表すことから縁起物ともされてきた。2005年には京都の伝統産業に指定されている。祇園祭の山鉾をかたどった京こま祇園山鉾は、写真の大船のほか、長刀鉾や月鉾、蟷螂山など各山鉾をラインナップ。竹の軸を指でつまんで回し、実際に遊ぶこともできる。
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