[フォションホテル京都]にあまおうビュッフェとあま...
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2023年2月3日(金)から公開されている映画『仕掛人・藤枝梅安』。主演の豊川悦司、共演の田山涼成、河毛俊作監督が[MOVIX京都]で行われた公開記念舞台挨拶に登壇した。
河毛俊作監督は「ちょうど去年の今ごろ、撮影のまっさかりで京都にお邪魔していました。もう懐かしく思っていますが、帰ってきたよという感じがして感極まっています」と撮影を懐かしみながら挨拶。
豊川悦司は「1月から3月の3ヶ月間、改めて京都で時代劇を作ることの贅沢さを感じました。冬の京都はとても美しくて、撮影用に降らせた雪もあれば本当に降っている雪もあります。『仕掛人・藤枝梅安』のもう一人の大きな登場人物が“京都の町”だと思っています」と、天候に左右され大変だったものの、京都の風景が映画の重要な役割を果たしているとコメントした。
続けて冬の撮影について司会者から尋ねられた田山は、「なぜか京都の仕事は、真冬と真夏に呼ばれるんです(笑)。だから慣れちゃったんですね」と、真冬だけではなく真夏の暑さもアピールし会場を笑いに包んだ。
池波先生の作品にある哲学的なテーマについて聞かれた河毛監督は、「どんな人でも善だけでは成立しないし、どんな人にも悪いところはある。ダメなところも含めて、人は愛おしいものだという気持ちがある。先生の作品を読むと、人間はダメなところも良いところもあるから、お互いどこか支えあって、助け合って、補い合って。なんとか相手のちょっと嫌なところは目を瞑り、良いところをなるべく見つけて生きていく。でもそれでもダメなことがあって、それはまぁ仕方がないなぁ、、、という哲学」だと語った。
さらに、主人公の梅安について「ダークヒーローとして、正義の味方・善としているのではなく、どこか悪い人でも殺めた後にある苦いもの、後悔、そして人を殺めたらいつか自分もそうなっていくであろうという、罪の意識を複雑に抱えながら生きているから長く愛されている。その一方で人を助ける医者でもある。矛盾を抱え、しんどい生き方だが、それを豊川さんが見事に演じてくれた。ゆったりした素早い動きは素晴らしい。今、アクションはスピード命みたいになっていますが、この作品の中では、黒豹が這っていくような美しさで表現してくれた。豊川さんが若い頃、『役者は肉体表現師だから』っておっしゃっていたんですが、今も成熟した肉体表現師です」と豊川を絶賛した。
映画の見どころについて聞かれた豊川は、「この映画の企画が“新時代”でした。新らしい時代劇を作ろうという旗の下に、監督以下、スタッフ、キャストが集まって作業しました。自分のテーマをどうすれば時代劇が新しくなるのか、どうすればお客さんが喜んでくれる時代劇を作れるのかを、それぞれのパートが専門的に研究し実現させてきた結果が、その集合体が、この映画です。梅安の世界観が一番の見どころであり、江戸や京都の町の風景、画面の広がりも楽しんでもらえるのではと思っています」と自信を覗かせた。
田山は、続編について「豊川さんと愛之助さんのコンビの続きが見たい」とコメントすると、監督が「まだまだ原作があるので」と話すと、会場も大きな拍手を送り期待を高めた。
最後に豊川は「京都に戻ってきたなと思っています。この映画は京都で生まれた映画ですので、まずは京都の方々に応援していただいて、京都から全国、世界に向けてどんどん成長してくれることを願っています」と微笑んだ。
監督も「京都の時代劇は、世界に誇れる日本の文化だと思っていて、もっともっと作られるべきだし、世界に通用するコンテンツとして、一層成長させていく先駆けに、この作品がなれればと切に願っています」と、今作、そしてこれからの京都の時代劇への思いで締めくくった。
累計発行部数600万部超えの大ヒットベストセラーとなっている池波正太郎の同名時代小説シリーズは、過去にも映像化されてきた不朽の名作。人の命を救う「鍼医」と人を殺める「仕掛人」という、ふたつの顔を持つダークヒーロー・梅安は、いつの時代も変わりない人気を得てきた。すでに第2作目となる『仕掛人・藤枝梅安2』は2023年4月7日(金)に公開されることが決定! まずは絶賛公開中の第1作目を劇場で。
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