20周年を迎える[COCON KARASUMA(コ...
南座で、2023年1月2日(月・振休)~1月9日(月・祝)まで、『初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演」が上演される。午前と午後でプログラム内容が変わる2部制で、午前はAプロ『裏町の友情』と、午後はBプロ『流れ星ひとつ』の演目となっている。
Aプロ『裏町の友情』は、町内の名物とまで言われるほど親の代からいがみ合っているクリーニング屋と炭屋の心温まる友情を描いた人情喜劇。クリーニング屋の主人に渋谷天外、その息子に藤山扇治郎、炭屋の主人に曽我廼家寛太郎が扮する。
Bプロ『流れ星ひとつ』は、家族のために婚期を逃した娘と娘の幸せを願う父親のホロリと切なくユーモアに満ちた物語。 家族思いの長女に久本雅美、その父親に曽我廼家文童、そして運はないが心優しい男を曽我廼家八十吉が演じる。
松竹新喜劇の渋谷天外さん、藤山扇治郎さん、そして久本雅美さんが取材会に参加し、市井の人々の生活を描いた今回の演目について語った。
天外さん:「『裏町の友情』は日常でもあるような話を題材にしています。ご近所さん同士で喧嘩して、仲が悪くて…と、どこかで聞いたようなお話。でもその心の根っこあるのは友情で、人情芝居のルーツのひとつでもあると思っています。」
扇治郎さん:「『裏町の友情』は何度もさせていただいていますし、とても印象深い演目です。夢の中で天外さんが(劇中の)倉橋役で出てくるくらい。思い入れが強いので、また演らさせていただけるのがありがたいです。」
久本さん:「私が出演する『流れ星ひとつ』は女性が主人公で、今まで(の松竹新喜劇の作品)とは少し違ったお話ですが、根底にあるのは松竹新喜劇らしい人情のお話です。女性の愛らしさや恋の切なさが表現されていて、女性目線で共感できるシーンがあります。そこをユーモアもありつつ、うまく表現できたらなと思います。」
来年はうさぎ年。飛び跳ねるうさぎにかけて「来年、飛び越えたいこと」を聞かれた3人がそれぞれコメント。
天外さん:「コロナで増えた体重を落として飛び跳ねたい! コロナを患ってから、すぐ息があがるようになってしまったが、少しずつ回復しているところ。健康第一です。」
扇治郎さん:「松竹新喜劇で日本中を跳び回りたい。今年は(祖父・藤山寛美の)三十三回忌追善でたくさん公演をさせていただきましたが、また地方でも公演できるように、頑張りたいです。」
久本さん:「むしろ誰でもいいので、私のところに飛び込んできてほしい。『流れ星ひとつ』もそういったお話ですが、私もそろそろパートナーがほしいなあと。(小学生新聞の小学生記者に向かって)でも今日運命の出会いを果たせました(笑)。」
松竹新喜劇の醍醐味である“いつの時代も変わらぬ人々の琴線に触れる泣き笑いの芝居”が楽しめる松竹新喜劇のお正月公演。年明けは、泣いて笑って、楽しいひとときを過ごしにぜひ南座へ!
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