使う人のことや使うシーンを想像しながら、綿引さん夫妻はマグカップを鉋で削り、やさしい口当たりと手触りを生み出している。飲み口は少し厚めにして口当たり良く、側面は薄くして手で持ったときに飲み物の温度が感じられるように1ミリ単位で調整しているそう。高台の部分はあえて重くして重心を下げ、置いた時にバランスがとれる設計にしてあるので安定感も抜群。

動物の骨や石、自然の中にある造形が好きな綿引さん夫妻は、器もそんな雰囲気をめざしている。うすいベージュの「カラメル」と茶色の「あめ」2色から選べる「マグカップRingo」は、自分たちで釉薬を調合し天然の灰を使うことでその都度色が微妙に変わるのが魅力の一つ。「カラメル」の白化粧をかけるときや器を鉋で削るときも、あえて同じ模様、カタチをつくらないようにしているそう。みんなちがって、みんないい。そんな思いがこのマグカップから伝わってくる。

自然の造形美を感じさせる、色合いとカタチが魅力の「マグカップRingo」は、いろんな器とコーディネートが楽しめる万能選手。例えば「あめ」は、同型色の器はもちろんブルーなどのビビットなカラーの器や、グラスの器と組み合わせてもかわいいテーブルコーディネートに。主役になれるマグカップはティータイムや食卓で活躍すること間違いなし。

このマグカップの特徴は、なんといっても取手！ 指が１本入るカタチになっているので、両手で全体を包み込み、温かな飲み物の温度を感じながら大切な時間が過ごせる。容量は約230～250mlとたっぷり入るので、コーヒーや紅茶はもちろんスープを入れてパンと一緒にテーブルに並べるとステキな朝食タイムに。

2020年に亀岡・千代川町北ノ庄に拠点を移し、古民家を改修しながら活動する綿引さん夫妻の暮らしの中から生まれたマグカップは、奇をてらわず暮らしに寄り添う相棒として使いたくなるやさしさがある。ポテっとしたフォルムを手で包み込んでいると、心もまあるくなっていくから不思議。忙しい毎日に心を和ませるマグカップで一息ついてみては？

撮影時、コーヒーのお供に合わせたのは、「京都のお取り寄せグルメサイト M Kyoto mall」で取り扱っている、「むらちゃプリン抹茶・ほうじ茶各3個セット」。京都府で唯一の村、南山城村の特産品として知られる自慢のお茶を使ったプリンは、抹茶、ほうじ茶共に香り高く、トロリとした口当たりがクセになる。合わせてチェックしてみて！