YouTubeドラマ『おやじキャンプ飯』
馬杉 雅喜監督　
東映撮影所勤務後、［株式会社 シネマズギックス］設立。代表作は京都府を舞台にした青春ボルダリングムービー『笠置ROCK！』。『おやじ キャンプ飯』シーズン2は年末公開の予定。

『Leaf Mix』リポーター
上野凌大くん
京の「まち」「モノ」「人」の魅力を配信するLeafの公式YouTubeチャンネル『Leaf Mix』二代目リポーター。最近、日本茶インストラクターの勉強を開始。

7月のある日。仲良くキャンプに出掛けるつもりだったのに、外は土砂降りの雨。せっかくいただいた監督との貴重な時間を無駄にしたくない上野くん。
その時、ふとあることを思いつく。
「『おやじキャンプ飯』には美味しそうな料理が毎回登場するし、監督も料理好きですよね？ウェイウェイ炒飯を作って、食べ比べをしませんか？」と提案する。

「食べるのは好きやけど、 料理はほぼしない。中華は王将が最強や思てるし。家では妻が作ってくれるし。自分で料理を作る意味を見出さずに、今まで生きてきてる。炒飯は仕事で何度か作ったけど…。」とスタート早々不安げにLeaf8・9月号に掲載されている炒飯の作り方を熟読し出す馬杉監督。

そんな上野くんの予想に反して、監督は料理に関してズブの素人さんだった。
監督の意外な一面を知り、逆に勝利を確信した上野くん。思わず出たピースサイン。

キャンプ好き＝ワイルドというイメージを覆す監督だったが、卵は片手で割れるのが自慢。

でも、フライパンを目の前に、ちょっと逃げ腰で卵を入れる馬杉監督。

お箸に持ちかえて、調子よくフライパンを振ろうした監督だが…IHヒーターの警告音が容赦なくピーピーと静寂を切り裂く

調理も終盤にさしかかり…「ウェイウェイってこれくらいですか〜。わぁ〜どれくらいやろ」といいながら、追いウェイウェイもちゃっかりする監督

はじめての炒飯づくりに必至の馬杉監督に、冷やかしの圧力をかける上野くん。

そんな圧力もモノともしない馬杉監督。
最高の笑顔で「できた〜！」の一声が！

トントントンと手際良くねぎを切りながらの九条ねぎトークで、早くも余裕を振りまく二代目。

冷静な表情で上野くんが得意げに選んだのは、菜箸ではなくフライ返しだった。

ほどよくパラついたところで強火のまま、火の勢いを活かしてじゃこ、卵を混ぜ合わせ、WEY-WEYをスプーン2杯ほどフライパンにオン！

フライパンから目を離すことなく、目力強めで待つのはベストなパラパラ状態。
「お米のまわりに卵コーティングもできてるし、これでOK」
最後の最後、醤油をカッコよくひとまわしかけて…

「私が、審査します！」とおもむろに現れた謎の男、ではなくジャッジを頼まれ、昼休憩に飛んできたWEYWEYの生みの親で［私房菜 すみよし］のオーナーシェフ住吉直人さん。

クンクン…とまずは香りをチェックする住吉シェフ。

ふたりの熱い視線を前に、ようやく心を決めた住吉シェフ。
勝者はどっち？

ピーンと張り詰めた空気のなか、「聞きたくな〜い」とふさぎ込む馬杉監督。

「こっち！」と住吉シェフが選んだこの炒飯を作ったのは…さぁ誰？

「今回は香りをポイントにしました。そう、チャーハンは香りが命。監督のチャーハンは、香ばしさをしっかり感じられたからね」

自分が食べることより、誰かに食べさせたい。そんな優しい明夫に訪れる次の展開は…。WEY-WEYチャーハンを頬張る馬杉監督の頭の中に構築されつつある『おやじキャンプ飯』シーズン2は、10月に撮影開始、年内公開予定。主人公がどんな人にどんな料理を作ってあげるのか、今から楽しみだ。

PHOTO／高見尊裕、TEXT／立原里穂