[2024]夜桜を満喫!京都から行ける桜ライトアッ...
御祭神・道真公の思い出の地
白梅と紅梅が描かれた正面大鳥居をくぐり、のびやかに広がる八条が池を渡ってさらに歩を進めると見えてくる社殿。学問の神様として有名な菅原道真公が御祭神で、境内には牛の像が鎮座する。「こちらの本殿は昭和年に平安神宮の社殿が移築されたものです。」と教えてくださったのは宮司の中小路さん。
「創建についての詳細な年代は戦火で残っていないのですが、平安時代、太宰府に西下された道真公が、同行した中小路宗則に別れ際に自作の木像を渡され、それを持ち帰って祀ったことが始まりと伝わります。」
道真公がかつて在原業平と詩歌管弦を楽しんだこの地から、太宰府への道中に都を振り返って名残惜しんだことから「見返り天神」とも呼ばれる。
道真公と牛との深い所縁
全国の天満宮には牛の像が数多く奉納され、梅と並んで天満宮のシンボル的存在。「道真公は牛と梅をこよなく愛していたと伝わります。」その所縁は丑年生まれであることに始まり、元服当夜にみた夢をきっかけに牛をご尊拝されていたこと、刺客から襲われ牛に助けられたこと、亡くなった後も亡骸を運ぶ車を牛が引いたことなど、数々のエピソードが伝わる。
随所に忍ばせられた梅紋を見つけて
道真公の梅好きが高じて用いられている梅の神紋は、全国の天満宮で少しずつデザインが異なり、こちら長岡天満宮はシンプルな梅鉢紋。扉の淵や灯籠など境内のあちこちに象られ、絵馬にも梅が描かれている。
真っ赤に色付くキリシマツツジで有名な長岡天満宮だが、境内西の長岡公園の梅林には140本の梅の木があり、紅梅、八重寒紅梅、しだれ梅など種類も豊富で、散策にちょうど良い広さなのも嬉しい。
「梅は月、キリシマツツジは4月頃が見頃です。以前はもう少し時季が遅かったのですが温暖化の影響か旬が早くなっているように感じますね。」
家柄を表すシンボルとして用いられてきた家紋や、神紋・寺紋と呼ばれる神社や寺院固有の紋章は、平安時代に公家が自分の調度品や持ち物に目印として紋様を付けたことがはじまり。
その種類は現在240以上あり、なかでも一番多いのが花や葉をモチーフにした植物紋で、四季折々の植物に富む。
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