[2024]チョコレート専門店も充実!京都でおすす...
良質な水と大豆が手に入る京都だからこそ味わえるなめらかで濃厚な豆腐。京都を代表する料理のひとつである湯豆腐は、京都を訪れたなら味わっておきたい逸品です。京情緒が漂う老舗店から、カジュアルに湯豆腐を楽しめる店まで、きっと心に刻まれるであろう湯豆腐の名店をピックアップしました。(TEXT/豊田芽実、EDIT/田村実季)
[清水寺]参道沿いに佇む[清水順正 おかべ家]は、趣ある建物で湯豆腐ランチをリーズナブルに楽しめるとあって、普段は湯豆腐に馴染みのない人にもおすすめ。店内にテーブル席がゆったりと配されているが、窓側の席は隣接するテラスの噴水や、国の登録文化財である[五龍閣]が眺められる特等席だ。箸袋には京都にまつわる「都ばなし」が書かれており、料理を待つ時間も楽しませてくれる気遣いに心が温まる。ゆどうふコース藤に登場する湯豆腐は、大豆のやさしい甘みと心地よい苦味が共存し、口の中はたちまち幸せに満たされる。併設する売店では、お土産にぴったりの湯豆腐のタレやちりめん山椒などを販売。美味しい湯豆腐を味わった後に立ち寄ってみて。
[北野天満宮]や[晴明神社]など、歴史深い観光名所が集まる西陣エリアで湯豆腐の御膳ランチはいかが?「ほんまもんの美味しさ」にこだわっているというこちらでは、生きた豆の味わいを楽しめる湯葉や豆腐料理の数々が登場。暖簾をくぐると厨房を囲むようにカウンター席が配され、温かみのある小料理屋のような雰囲気が漂う。ランチタイム限定の松御膳は10月1日から、メインの湯豆腐に加えて豆腐サラダや湯葉の炊いたん、デザートの豆乳ムースなど、豆腐好きも大満足の全10品へとリニューアル。京都らしい湯豆腐の御膳ランチをリーズナブルに楽しめるとあって、観光にはもちろん、普段使いにも重宝しそう。
かつては精進料理として湯豆腐が親しまれ、古くから湯豆腐文化が根付く[南禅寺]周辺。[南禅寺]の参道沿いに店を構える[料庭 八千代]もまた、湯豆腐とともに時代を歩んできた老舗だ。小さな井戸から汲み上げた水を使用して作る手法は昔のまま。湯豆腐作りにとって何よりも大切だという水にこだわり、なめらかで繊細な口当たりに仕上げられている。食事と一緒に楽しめるのは、庭師・植治が手掛けた青龍庭園。奥深い京料理と見事な景色が織りなす贅沢なひとときが待っている。味もロケーションも間違いなしの老舗料亭で、伝統的な湯豆腐に舌鼓を。
古都の風情を色濃く残した石畳が続く[ねねの道]。[清水寺]から[円山公園]を繋ぐこの道で、湯葉や湯豆腐を使った料理を提供している[高台寺 羽柴]。羽柴秀吉ゆかりの地である[高台寺]はもちろん、[知恩院]や[清水寺]など東山の観光名所へアクセス便利な立地というのも嬉しいポイント。1枚1枚丁寧に作られた湯葉を堪能できる京ゆば膳は、有料で湯豆腐の追加が可能。京都の代表的な料理である湯葉と湯豆腐を一挙に味わえる贅沢な組み合わせとなっている。座席からは[法観寺(八坂の塔)]や、羽柴秀吉が信仰した三面大黒天など、歴史深い風景を眺めながら食事を楽しめるのも長く愛される理由のひとつだ。
湯豆腐を通して京都の文化を伝え続けてきた[南禅寺 順正]。敷地内で存在感を放つ[順正書院]は江戸時代に医学学問所として建てられたもので、国の有形文化財に登録されている。現在はゆったりと食事を楽しめる客室へと姿を変え、訪れた人々に多彩な料理と安らぎを与えている。およそ1200坪ある庭を眺めながら湯豆腐を堪能できるとあって、観光客のみならず地元の人からも長年愛されてきた名店だ。歴史あるこの場所で、代々引き継がれてきた湯豆腐文化に触れてみて。
「味はもちろん、五感で料理を味わって欲しい」と、おもてなしの心を大切にした料理を提供する[総本家 ゆどうふ 奥丹清水]。手間を惜しまず、丁寧に作られたさまざまな豆腐料理が勢揃いする。おすすめは、少し固めの口当たりが魅力の湯豆腐がメインの昔どうふ一通り。良質な国産大豆と地下水を用いており、奥深い豆腐の味わいが体にやさしく染み渡る。客間からは、木々や草花が四季折々を表現する約600坪の庭が眺望でき、まるで絵画のような景色が視界を覆う。繊細で味わい深い豆腐料理、細部まで手入れされた庭など、すべてが[総本家 ゆどうふ 奥丹清水]が掲げる「真心を込めたおもてなし」の心に通じている。
嵐山[天龍寺塔頭寺院妙智院]の書院に店を構える[西山艸堂]では、なめらかですっきりとした豆の風味が特徴の[森嘉]の嵯峨豆腐を使った料理を堪能できる。メニューは湯どうふ定食1種類のみという潔さは、料理への自信が窺える。主役の湯豆腐をメインに、胡麻豆腐や野菜の精進揚げなど京都らしさを随所に散りばめた料理がラインナップ。心地よい静けさに包まれ、雰囲気のある円卓でゆったりと食事を楽しめるのも嬉しい。美しく手入れされた庭園を眺めながら、心と体が整うランチタイムを過ごして。
名店が軒を連ねる祇園エリアに店を構えるのは[祇園うえもり]。人気メニューの湯葉と豆腐の会席料理では、豆の風味を余すことなく活かした料理の数々を味わえる。湯豆腐は名店[森嘉]の嵯峨豆腐を用いており、ダシと京都千鳥酢などで作った特製ポン酢にたっぷりと浸して頬張れば思わず顔がほころぶ美味しさが広がる。和を基調とした空間には、料理人の繊細な手仕事を眺めながら食事を楽しめるカウンター席や、気軽に利用できるテーブル席、お祝いの席にぴったりの個室など、あらゆる場面に対応できる席を幅広く用意。観光名所の祇園・花見小路から歩いてすぐと、観光途中に立ち寄りやすいのも嬉しい。
観光名所として有名な[円山公園]内に店を構える[京料理 いそべ]。京都の歴史を背負ったこの地で、伝統を守りながらも常に新しさを追求した京料理を提供し、地元の人や観光客を驚かせている。湯葉工房を併設するなど、湯葉や豆腐に精通した料理人が手掛ける京料理が味わえるのも魅力だ。店内には、気軽に食事を楽しめる掘り炬燵席や座敷席のほか、特別な日に利用しやすい個室もスタンバイ。国産大豆を用いた湯豆腐の美味しさはもちろん、名所巡りの途中に立ち寄りやすいロケーションにも注目を。
観光スポットとして人気を集める先斗町で湯豆腐を味わえるのは[豆腐料理とおばんざい 京都豆八本店]。京都の食材や伝統的な調理法にこだわっており、丁寧に作られた豆腐料理をカジュアルに楽しめる。彩り豊かなおばんざいや豆腐料理が一挙に味わえる豆八ランチは、京都らしいランチを楽しみたい人におすすめ。豆の旨みを余すことなく活かした豆乳湯豆腐は大豆が織りなす奥深い濃厚さが自慢の一品だ。アラカルトで注文できる豆乳レモン湯豆腐は秋に登場した新メニュー。湯豆腐の新たな可能性に驚かされる新メニューを見逃さないで。
歴史と自然が共存する観光名所・嵐山。創業以来変わらぬ佇まいで営む老舗[湯豆腐 竹むら]には、湯豆腐が主役のコース料理がずらりとラインナップ。なかでも湯豆腐や天ぷら、胡麻豆腐などがセットになった松コースは、贅沢なコース料理を肩肘張らず気軽に味わえる人気のメニューだ。メインの湯豆腐は、鰹節と昆布の旨みを最大限に引き出しただし醤油とともに。国産大豆と湧水で作られた名店[森嘉]の嵯峨豆腐と特製だし醤油の見事なマリアージュに思わず頬が緩む。嵐山の豊かな自然に囲まれたこの場所で、伝統ある湯豆腐をじっくりと堪能して。
古都の風情を色濃く残す東山で豆腐三昧のコース料理を提供する[豆富料理 蓮月茶や]は、[青龍院]のお膝元で1900年に甘酒と湯豆腐の料亭として創業した老舗。ランチタイムに登場するとうふ料理コースでは、秘伝のダシとともに味わえる湯豆腐に加えて、クリーミィな口当たりが魅力の豆腐グラタンや、生麩田楽などの趣向を凝らした料理10品がラインナップする。コースの要となる豆腐は木綿と絹ごしの中間に近いものを使用し、つるんとなめらかな口当たりながらも豆腐ならではの歯応えも同時に楽しめる。名所が集まる東山エリアで、多彩な豆腐料理の数々に出合ってほしい。
世界遺産 [龍安寺]境内にある [西源院]では、日本庭園を眺めながら、精進料理と七草湯豆腐を味わえる。庭園は春は花、夏は緑、秋は紅葉、冬は凛とした静寂と、季節を問わず訪れる度に違った表情で迎えてくれる。七草湯豆腐には白菜や水菜などのたくさんの野菜と、京都らしい生麩が入り、のど越しのよい豆腐は、特製だれとの相性が抜群。炊合わせや胡麻豆腐、和え物などが付いた精進料理は、身も心もやさしくいたわってくれる。京都らしい空間でヘルシーな精進料理を味わえる[西源院]は、その魅力ゆえに繰り返し訪れる人が多いという。
渡月橋から徒歩約5分、嵐山・嵯峨野観光の途中にも立ち寄りやすい場所にある[湯豆腐 嵯峨野]。こちらでは趣きのある純日本家屋で、美しい庭園を眺めながら食事を楽しめる。同店名物の湯豆腐に用いられる嵯峨豆腐は、なめらかさと程良いコシが特徴。口に運べば上質な豆の風味が豊かに広がり、まるで心と体をやさしく労ってくれるようだ。人気を集める湯豆腐定食では湯豆腐に続き、小鉢や揚物など、丁寧な仕込みと伝統的な調理法が生み出す繊細な料理が登場する。鵜飼シーズンには、[湯豆腐 嵯峨野]の湯豆腐料理と鵜飼観賞がセットになった嬉しいプランも。詳しくは公式サイトorホームページをチェックしてみて。
京都駅直結、[ジェイアール京都伊勢丹]の11Fに店を構える[京豆富 不二乃]では、京都の街を一望しながら豆腐尽くしのランチを楽しめる。京都・丹後より毎日届く[京とうふ 藤野]の新鮮な豆腐と、旬の食材を掛け合わせた創作料理を提案。昼の湯とうふ膳では、湯豆腐をはじめ、旬の食材を用いた季節感のある創作料理全11種類がずらり。締めくくりに登場するお茶菓子にも豆腐や豆乳を使用しているとあって、豆腐好きは見逃せないラインナップだ。アイデアに溢れた家庭的な創作料理を提供するのは「もっと身近に豆腐を感じてほしい」という思いから。肩肘張らず、気軽に京都の豆腐料理を堪能してほしい。
[かめや本家]には湯葉や豆腐が主役の会席料理が豊富な顔ぶれでラインナップ。豆腐会席(五条)では湯豆腐以外にも、看板メニューの湯葉料理や京蒟蒻の刺身、生麩田楽などがずらりと並び、京料理をあれこれ楽しみたいという願いを叶えてくれる。食材と丁寧に向き合い生み出された味わいは、1923(大正12)年の創業以来大切に引き継がれてきたもの。「お客様への思いやりを大切に」という店主の思いが、料理や空間の随所に散りばめられている。阪急大宮駅から徒歩すぐというアクセス便利な立地も嬉しい。
150年の歴史を持つ京町家で心に残る豆腐会席を。時代感を色濃く残す建物で豆腐が主役のコース料理を味わえる[豆水楼 祇園店]。グルテンフリーやベジタリアンに向けたコース料理を提供するなど、京料理の伝統を守りながらも常に進化し続けている豆腐料理の名店だ。人気コースの白河は前菜5種から始まり、きのこ麩饅頭の海老香煎蒸し、帆立豆腐のいが揚げなど、食の好奇心を刺激する献立が続々と登場する。メインのおぼろ湯豆腐はおかわりが可能で湯豆腐好きなら押さえておきたい逸品だ。敷地内の蔵を改装した古蔵庵は、喧騒を忘れて食事を楽しめる特別な空間。すぐに席が埋まることもあるので、早めの予約がおすすめ。
[高台寺]や[八坂神社]から徒歩圏内、祇園・花見小路から一筋入った路地裏に佇む[祇園 くらした]。京町家を活かした情緒ある和空間で、京懐石や湯豆腐などの多彩な料理を提供している。京都らしい料理が勢揃いする湯豆腐会席では、南禅寺湯豆腐の老舗[本豆腐 服部]の豆腐を使用しており、豆本来の奥深い味わいとなめらかなのど越しを堪能できる。料理の美味しさはもちろん、四季を感じられる盛り付けやうつわなど、細部にわたっておもてなしの心を忘れない名店だ。旬の食材にこだわった料理の数々を心ゆくまで噛みしめたい。
[南禅寺]の参道から細い脇道へ進むにつれて喧騒が遠のき、風格ある数寄屋造りの建物[南禅寺参道 菊水]が現れる。約820坪の敷地には名庭師・小川治兵衛が手掛けた池泉廻遊式庭園が広がり、四季を表現した圧巻の景色が視界を覆う。湯豆腐会席では湯豆腐をメインに、季節を表現した料理がコース形式で7品登場。〆には[八代目儀兵衛]の最高級ブレンド米「翁霞」など、厳選した食材を惜しみなく用いた料理を堪能できる。コースの内容は季節に応じて随時更新されるので、何度訪れても新しい味に出合えるのが嬉しい。食と自然に五感を刺激される、非日常を体感してみて。
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