[2024]まだ間に合う!京都で遅咲きの桜を楽しめ...
2023年10月13日(金)から3週間限定公開&デジタル配信中のドキュメンタリー映画『くるりのえいが』。京都では[MOVIX京都]にて上映されているが、公開前日の先行上映会で[くるり]の岸田繁さん、佐藤征史さん、森信行さんの3人が舞台挨拶に登場した。
にこやかに登場した岸田さんは「舞台挨拶って慣れてないんですけど、見た目より緊張しています」と挨拶。続けて佐藤さんは「自分が[MOVIX京都]さんに来るのが、10年ちょっと前に公開されたトム・ハンクス主演の『クラウド アトラス』をメンバーで観に来た振りなんですよね、その後に来たのが[くるり]の映画を観てくれた人の前にいるっていうのが、なんだか感慨深いです」と会場に集まったファンと共に喜んだ。森さんは「オリジナルメンバーの森信行です。僕がいた頃の[くるり]を知っていらっしゃる方はどれぐらいいらしゃるんですかね。(会場を見渡し)わー! 結構いらっしゃる! 嬉しい!(会場笑) でも、僕がいた頃の[くるり]を知らない方も結構いらっしゃるので、そういうのも含めてみなさん楽しんでもらえたらと思います」と笑顔を見せ、司会と共に舞台挨拶をスタートさせた。
司会:音楽制作現場に密着した様子が映画になっていますが、合宿形式でのアルバム制作はいかがでしたか。
岸田:よく同じ釜の飯を食うって言葉ありますけど、久しぶりに集まって、同じごはん食べて、同じとこで寝て、「おはよう」って言うて、レコーディングするって、ちょっと日常的じゃないっていうかね、そういう感覚が意外と音に反映したと思いました。
森:くさい言い方かもしれませんが、感動を共有するというか。例えばちょっとリフレッシュする時も伊豆の海にいって「うわ〜、風気持ちええな〜」とか、「海綺麗やなぁ」「ごはん美味しい」とか、みんな共有できるのがチームワークに繋がるような気がしていて。そういう部分も映像に入っていると思います。
司会:3人のセッションはいかがでしたか。
岸田:コロナ禍で集まれない時から、リモートでわりと音楽制作ができる時代になってきていると思います。でも、こういう機会に3人で集まって、昔の仲間やからっていうのも大きいんですが、顔を突き合わせてやるのは懐かしくもあるねんけど、やっぱり人と集まって音楽作るって楽しいなって気持ちでした。
森:『京都音楽博覧会』は3回出ているんですけど、レコーディングになるとちょっと話が違いますね。3人で作っていくって違うもので、インスピレーションの仕掛け合いが楽しかったです。僕がいなくなってからの[くるり]も、また違う形で進化していってるとこもありますし、僕が久しぶりに入って「あぁ〜一緒やな」って思うところもあれば、すごい成熟した[くるり]の新しい形も見ることができて、とても新鮮でした。
司会:森さんを迎えられての制作はいかがでしたか。
佐藤:森さんは自分の中で道筋を作って、疑いなく「これが正解なんです!」って出てきてくれはるから、曲が進んでいく感覚はありました。合宿もしていたから、昔は絶対に話したことがなかったような、そのドラムに対してどういう気持ちで臨んでいるかっていう想いを聞けて、「あぁそうなんや」って単純に思えましたね。
今回、曲が生まれた瞬間からレコーディングの時間までがめちゃめちゃ短かくて、「構成どんなんやったっけ?」って思いながらやっていたぐらいなので、「じゃあ録ってみよう」ってなった曲の良さをみんなが忘れていないうちに出来たっていうのが一番良かったのかなって思います。持ち帰って個人個人でこうしようって考えてしまうと、ちょっとずつベクトルがズレて、元あった良さがなくなってしまうんです。
森さんが、上手いこといかへんかった時の夜に飲んでる時、「あぁ、そうや、あん時はこうしようと思ってたんや」って言うから、「ほな、なんでせーへんの?」って聞いたら、「忘れてた」って(笑)。そういう森さんの懐かしいとこもちゃんと味わえました(会場笑)。
司会:アルバムリリース、『京都音楽博覧会』2DAYS、映画の公開と大変充実されていますが、さらにツアーも発表されました。
森:「おぎゃー」って生まれた瞬間が映画には映っていますので、それをまず楽しんでいただいて。アルバムに入っている曲は、そこからまたちょっと成長しているんですよね。青年ぐらいになっています。そして、ツアーで大人になった曲が見れるかもしれない(笑)。
岸田:グレんようにせなアカン(会場笑)。
森:育っていく感じも面白いと思いますので、ぜひツアーにも足を運んでもらいたいですね。
司会:今後の[くるり」はどのように?
岸田:たまに考えるんですよ、今後、どういう風にしていこうかなって、どういうのをやったらええかなとか、思うんですけど、端的に言うと、ケセラセラでございます(会場笑)。ホンマになるようになるんやろうと。『感覚は道標』っていうアルバムを作って、そこで芽生えたものっていくつかあると思いますし。もっくんも言うてましたけど、「おぎゃー」から成長していくわけですから、その成長過程で作者である自分たちが得ていくものがあると思うので、それを見守りながら、育てながら、ケセラセラですかね。
司会:ではこれから映画を見る人にメッセージを!
岸田:気に入った映画って1回しか観ないものもありますし、繰り返し観るものもあると思うんですけど、好きなレコードやCDは繰り返し聴かれると思うんです。これは映画と言いましても音楽作品でもありますので、繰り返し観ていただくと、いろんな発見があるんとちゃうかなと思っています。長く付き合ってください。
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