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東映創立70周年を記念し、大友啓史監督がメガホンをとり太秦の東映京都撮影所を中心に制作された映画『レジェンド&バタフライ』が2023年1月27日(金)から全国公開される。
総製作費20億円といわれ、織田信長と“帰蝶”とよばれた濃姫のラブストーリーを描いたスペクタクル大作映画で、織田信長を木村拓哉、濃姫を綾瀬はるか演じるほか、伊藤英明、中谷美紀、北大路欣也、宮沢氷魚、市川染五郎、斎藤工らといた錚々たる豪華なキャストが集結。また、脚本は『コンフィデンスマンJP』シリーズや、NHK大河ドラマ『どうする家康』の古沢良太が担当しているのも話題のひとつだ。
この公開に先駆け、[T・ジョイ京都]にて行われたプレミア上映後に、木村拓哉、綾瀬はるか、そして大友監督がサプライズで舞台挨拶に登場した。
舞台挨拶前に行われた報道陣への会見に和装姿で現れた木村は、開口一番、「今回、劇中衣装全てを僕に着付けてくださったスタッフが今日も再び来てくださって、今日この場のためだけに作られた着物を着付けてくださいました。作品を作り上げた後に、この羽織りに袖を通すと感情的になるようなものをご用意いただいたので、嬉しい場なのですが、ちょっとだけ感傷に浸っています」と、感謝とともに喜びを感じている様子をみせた。
大友監督は、名古屋・岐阜・福岡でも上映後のサプライズ登壇を行ってきたが、「映画を観た方々の熱量を感じる」と言いつつ、「まだ出てこなくていいよという反応が客席に流れた」と告白。木村さんも「そう!一瞬『来てくれたんだ!』という喜びがあるんですけど、なぜか『もうちょっと余韻を…。散らかさないでください』みたいな雰囲気が流れてて」と苦笑い。大友監督も「木村さんが出てきてもそういうムードがあるのが信じられない」と驚き、木村さんは監督と「そうかこれは、登場するのは上映後じゃなくて、上映前だな!」と、結論づけたことを報告し記者達を笑いに包んだ。
時代劇の思い出について聞かれた木村は、「剣道を習っていたこともあり、芸能界に入る前から時代劇には興味があった」という。「京都の撮影所には、時代劇のレジェンドたちがスタジオ中にひしめき合っている手ぐすねひいて待っていて、“できるか、できないかどっちや”っていう空気を感じたけれど、時間を共有し、ハートフルなスタッフの方達と一緒に共同作業させていただいた。僕は、みなさんの取り組み方や、建前でお仕事をされている方たちは一人もいないところ、「アカンものはアカン」というスタンスが好き。昔、ある作品を作って撮影所を去るときに、『またこのスタジオに帰ってこれるように頑張ります。次は信長になって帰ってこれたらいいなと思っています』と口走ってしまったんですが、それが今回実現したので、感謝いっぱいです」と語った。
京都の撮影所について聞かれた綾瀬は、「太秦には私の生まれる前から名だたる作品に携わったスタッフさんも多く、歴史を感じながら、またそういった先輩方と一緒にできることはありがたかったです。セットも時代劇ならではの見たことのないものもたくさんあり、オープンセットも戦国時代にワープしたような感覚にさせてもらえます。すばらしいセットや着物、カツラなどが大好きです。打ち掛けも衣装部さんの心がこもっているものだし、迫力がありました」とコメント。
大友監督は、京都の撮影所について「フリーになって、そうだ、京都に行こうと思って来た。京都には本物がある、まずそれに触れてから自分の1作目を撮ろうと決断した経緯があります。そして今回は東映の70周年となる映画を撮ることになり、改めて過去の時代劇を200本観たんですが、めちゃめちゃ面白く作っていらっしゃる。京都で生まれた映画は、過激で自由奔放に時代劇というジャンルを遊んでらっしゃって。時代劇の隆盛期から生まれたものがすごくわかるような作品が多かった。作り手の想いも如実に反映されている面白さにどんどん惹かれていきました。だから、この『レジェンド&バタフライ』に何か新しい時代の芽があったねと振り返ってもらえるように、先人に負けないように気合入れてやんなきゃいけないし、自分たちで新しい時代劇を作るつもりでやらないといけないと思いました。東映のスタッフと大友組のいいとこどりで作ることができましたし、太秦は映画始まりの地ですから、始まりの地をもう一度『レジェンド&バタフライ』で盛り上げたいですね。多くの人に新しい時代劇、令和の時代劇と呼ばれるように」と熱い思いを語った。
報道陣への会見後、木村拓哉、綾瀬はるか、大友啓史監督が劇場で作品を観終えたばかりの観客の前にサプライズの舞台挨拶として登場! 会場にはどよめきが広がった。
木村は「みなさんが思う大切な人に伝えてほしい」、綾瀬は「心に届くものがあったら嬉しい」、監督は「ほぼ全てを京都で半年ぐらいかけて撮影しました。本当にたくさんのスタッフが協力してくれました。我々の目的は信長と濃姫の、戦国時代を駆け抜けた二人の生き方を届けることでした」と挨拶。
木村が、自身が着ている和装について「この羽織りの生地は劇中で羽織っていた着物を染めたもの。今日だけのために用意してくれました。こうやって作品だけじゃなくて、作品が出来上がった後も、気持ちを注いでくれるスタッフに恵まれています」と会見で感傷に浸っていた理由をここで明らかに。また、「作業してくださっていたスタッフさんが、客席に紛れ込んでいてくれたので紹介させていただきます」と、数名のスタッフを観客にこちらもサプライズで紹介した。そして「監督はじめ、現場ひとつになって作り上げた作品です。みなさんが思う大切な人に伝えていただきたいです」と作品への思いを語った。
大友監督は「フリーとして一人になって映画を始めるときに京都にいけば何かが掴めるだろうと、京都に来ました。ネクストステップになるこの映画も、京都東映撮影所のみなさんのど真ん中に大友組を連れて入らせてもらって、みなさんと協力しながら令和の新しい時代劇ができるといいなと思いながら撮っていました。だから京都にくると嬉しいです」と京都への想いを伝えた。
司会者から、濃姫について聞かれた木村は、「出会いは最悪。でも濃姫がいてくれたおかげで生きるという意味が見出せていたと思います。帰らねばいけないという思いで、人を斬り倒していた。生き抗うことができたと思うので大きい存在でした」と答えた。
綾瀬は信長について、「最初は首をかっきってやろうと思ってたんですが、だんだん信頼していって、天下統一を一緒に目指す同志になって。時を重ねて、自分より大事な存在になっていきました。強くもさせたし、弱くもさせた、片割れのような存在ですね」と、恋から愛、そして自分の一部にまで思える大切な人になったと明かした。
最後に大友監督は、「真っ先に見ていただいた方は大友組の“観客部”だと思っています。映画を気に入ってもらえたようであれば、チームの仲間として多くの人に伝えてもらえたら嬉しい」とアピール。
木村は「たくさんのスタッフに支えられ、共演者と監督のもと、作り上げた作品です。公開日までは僕らの作った映画という感覚でいられるんですけど、公開日を持ってみなさんのものにさせていただくんだなという思いが個人的にはあるので、みなさんが受け取った後、受け取り方は人れぞれだと思うんですけど、できるだけやさしく抱きしめてほしいなと思います」と、締めくくった。
今を生きるレジェンド・木村拓哉が体現する“伝説的人物”と、純真無垢な綾瀬はるかが魅せる、強気で一途な“帰蝶”。歴史的な最後がわかっていても目が離せない3時間弱の物語に、どっぷりと没入感が味わえるのは大友監督の時代劇への愛の賜物なのだろう。鑑賞後の観客が、キムタク実物の登場よりも「映画の余韻に浸りたい」理由を、劇場でぜひ体感してほしい。
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